2012/02/15

自分が好きなこと=事実を調べて伝えること

今日は好きな人に愛を告白するバレンタインデー(なのかな?)。日本ではたくさんのチョコレートが送られたことでしょう。我が娘も、ガトーショコラをインターネットで調べて手作りしていました。

私は今日、ハワイ島のコナから反対側のヒロまで出かけたのですが、サドルロードという島を横断する道路で突然、車が次々と止まり動かなくなりました。私たちも車を止めてしばらく待っていましたが、ちっとも動く様子がありません。反対側の車線も止められているようで、一台も車がきません。そのうち、私たちの前で止まっている車から人々が出てきて、何が起きたのか様子を見ようとしています。

私たちの車からは延々と停止した車が見えるだけで、最前列で何が起きているのかわかりません。私はすこし前に歩いて行きながら、車から降りた人たちに「何が起きたのですか」と聞いていきました。

最初は「わからない」という返事だったのが、途中から「犯人を警察が捕まえようとしている」という話になりました。でも、もちろん確証はありません。それは、ある人が言ったことが、噂のように伝わっていただけでした。

それで、私は何が起きているか見えるところまで歩いていくことにしました。何十台もの車の列を超えて一番前まで行くと、最前列に止まっている車の百メートルぐらい前方に消防車が見えて、炎上した車に消火活動をしていました。

一台のジープがオーバーヒートして炎上したのです。それを消防車が消している間、道路を通行止めにした、というのが起きたことでした。私は最前列の車を止めている警官らしき人に、あとどれぐらいで通行できるようになるか、聞きました。「たぶん30分ぐらい、と消防士が言っていた」という返事でした。

それで、戻りながら、そのことを一台一台の車に伝えて、自分のところまで歩い行きました。戻ると、私たちの車の後ろにも列ができていたので、最後列まで伝えて、一番最後の人に「あなたの後ろの車に伝えて下さい」とお願いして、自分の車に戻りました。

私がやったことは、報道記者の仕事の基本です。「何が起きているか、自分の目で確かめて、伝える」ということ。それまで実際起きたこととは違う話(犯人を捕まえようとしている)があり、また、あとどれぐらい待たなくてはならないかわからなくて、心配だったり、イライラしている人たちがいました。「一台の車が炎上して消火活動中で、あと30分ぐらいで終わるらしい」と伝えたら、みんなホッとした顔になりました。沢山の人から感謝され、もちろん自分も何が起きているかわかって安心したし、情報を伝えることでみんなの安心に貢献できて、とてもうれしかったです。

ああ、私って本当にこういうことをするのが好きなんだな、って思いました。大勢の人がそこにはいましたが、一番前まで歩いていって観て、話を聞いて、確認して、みんなに伝えたのは、私一人でした。私は地元の人間ではなく、英語もネイティブではありません。でも、私は事実を調べて伝えることが、楽しくて好きなのです。

大好きなことをしている自分が好きです。ということで、このブログは私が生きている限り、続いていくでしょう。


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