2012/02/11

「原発に反対するのはサルと同じ」

2月10日、東京都原発投票署名が集まったことで、石原慎太郎都知事が記者会見をしました。

ここにその会見を文字起こししたブログがあります。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1505.html

私はたまたまネット放送を聞いていました。耳を疑ったのは、この部分です。

「こんなのは吉本隆明の人までがね、
とにかくね、「原発に反対するのはサルと同じだ」と。

人間の進歩っていうのはね、
この近代精神っていうのは、とにかく、人間はね、技術を開発することで進歩してきたと。

それを容認するのがね、歴史の原理だという事を言っててね、
その原発をとにかく反対って言う人は、代案も出さずに言っているからセンチメントで言ってるから、
これは結局人間の進歩というのを認めない
ま、人間がサルに戻る事です。

えらいはっきりした事言ったけど、
私も同感ですな。」

ーーー引用ここまで。

「閉経して子どもの産めない女が生きているのは無駄」という発言で女性たちから告訴された人だから、それほど驚くようなことではないかもしれません。それでも、これを聞いたときは、「サルのほうが石原慎太郎よりましかも」と思った。サルは、放射能をばらまいて空気、水、大地を汚染し、生命全てを蝕むようなことはしないもの。

前回の都知事選挙で石原さんを選んだ人は、次はよく考えて投票してほしいです。

石原さんに私が聞きたいこと:
「技術の進歩は、こどもの生命や環境を守ることより大事ですか?」

いまだにこの地震国の日本で原発を推進しようとする政治家を明らかにして、情報を共有し、次の選挙では選ばないようにしたいです。なぜなら、地震国で原発を推進する政治家は、国民(市民)の生命と財産を守ることを自分の仕事と思っていないからです。

政治家の一番大事な仕事は、「国民の生命と財産を守ること」。地震国で原発を動かし続けTていたら、国民の健康も財産も守れません。今回は福島だったので、多くの放射性物質は偏西風で太平洋方向に流れて行きました(海外に拡散した放射性物質のほうが国内に落ちたものより多いだろう)。

メルトダウンが日本の西側にある佐賀や島根や福井の原発で起きたら、原発周辺はもちろん、関西圏から関東圏までに放射能汚染が広がり、人的・経済的損失は計り知れないでしょう。

今、日本で原発に反対している人たちは誰も「原始時代に戻れ」とは言っていません。映画『第4の革命』などで明らかなように、ウランにも化石燃料にも頼らない生き方を提案し、それが可能であることも示しています。

処理できない放射性廃棄物を生み続ける原子力や、大気汚染や戦争を引き起こす化石燃料依存からの脱却もまた進歩です。私たちが人のいのちを自分のいのちと同じように大事にするようになった証拠です。原発の運転には、事故がなくても被曝労働がつきものですからね。

自然の恵みを生かして豊かに生きることも、人間としての進歩・成長だと私は思います。そういう人をサルと呼ぶなら、それでもいいでしょう。

私は決意しています。すべての原発が廃炉になるまで、できることはすべてやります。


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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
いつも有意義な記事をありがとうございます。

石原氏の発言、正直、またですか、、ってあきれかえります。
しかし、この様な方が当選してしまう事が、いまもって信じられません。日本には沢山素晴らしい方も多くいるのも事実ですが、やっぱりヨーロッパ特に北欧の方等と比較してしまうと、民度の低さ、精神の成熟度の低さを感じてしまいます。

日本の政治家達のレベルの低さも、そういった集合意識、民度の低さの現れに他ならない、と
自分を含め、日本人はもっと成長しなければ、と思いました。