2008/09/02

空の上から

太平洋を渡る空の上でこれを書いています。

8月31日はわたしにとって生涯忘れられない日。それは生まれて初めて、友人と助産婦さんに囲まれて赤ちゃんを自宅で生み、わたしが母親になった日だから。

あの日から15年の月日が過ぎ、いろいろなことがありました。でもお母さんになって初めてわかったことや子どもたちのお陰で体験できたことがたくさんあります。ある意味、8月31日は私が生まれた変わった日でもあります。

ミネハハのGIF

4人の子どもたちへ。生まれてきてくれてありがとう。ミネハハさんの『ありがとう』という歌を聞くたびに泣いてしまうのは、きっとわたしだけではありません。

 ただまっすぐに、まっすぐに、幸せに、幸せにと
 生まれてくれてありがとう
 母さんのこどもで ありがとう
 幸せその手で つかんでね
 人を愛して 愛される人に
 (『ありがとう』より  歌/ミネハハ)

愛する人と死別するということは、人生の体験の中でもっともつらいものであり、中でも子どもに先立たれるということは、堪え難いと思います。私は父親の突然の死は悲しかったけれど、彼がやりたいことをやって旅立っていったので、この悲しみは越えられました。

なかなか乗り越えられなかったのが、離婚で二人の子どもと別れたこと。もう9年もたっているのに、心の傷は今も奥のほうで癒えていないかもしれません。私が関係者に与えてしまったであろうダメージも大きく、そのことを想像すると、今も心が痛みます。

人は自分が受けた傷より、自分が与えた傷に苦しむのかもしれません。

そして、どんな出来事も二面性があります。実は子どもたちと別れてよかったこともあるのです。この体験がなければ、わたしが911事件のあとグローバルピースキャンペーンを始めることはなかったでしょう。

突然対テロ戦争の戦場とされたアフガニスタンやイラクで子どもを失った母親たちの悲しみは、わたしの悲しみでもありました。次々とプロジェクトを立ち上げて、今も動き続けることができているのは、世界の母親たちの悲しみに突き動かされているからなのかもしれません。子どもを失うという悲しみを少しでも減らしたいです。

今回、わたしがインタビューするために海を越えて会いに行く女性は、17歳で息子を失った母親、スザンヌ・ワードさん。息子の名前は「マシュー」。既刊『天国の真実』や森田玄のブログでご存知の方もいるでしょう。

明日か明後日には、彼女とのインタビューの様子をアップできると思います。今からドキドキです。

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