アメリカからやってきた講師はお二人で、ジェフとフランソワ。
セントルイスに住むジェフは環境や平和のNPO活動に5年間関わって、「世の中を変えることなどできない」と絶望し退職。その後5年間、社会から引きこもっていた人。それがたまたまNVCに出会って、自分の気持ちとつながる術を思い出し、そして相手の気持ちとつながる術を獲得し、今は社会変革をめざす有効なツールとして、NVCを国内外で教えています。
フランソワはカナダのケベック州の小さな町からやってきて、ジェフ同様、カリフォルニアのベイエリアのNVCの公認トレーナー。昨年の平和省地球会議でファシリテーターをしてくれたミキ・キャシュタンがベイエリアNVCの代表をしており、ミキの勧めもあって、わたしはこのワークショップに参加を決めました。元ミュージシャン(パーカッション)で1994年には、なんとシルク・ドゥ・ソレイユのメンバーとして来日したこともあるとか。
ミュージシャンの仲間とコミュニケーションの問題でバンドを追い出され、妻とも離婚寸前までいった人生どん底のときにNVCに出会い、その魅力にとりつかれ、今はこれを教えることが彼の情熱になっています。夫婦関係もNVCで回復することができ、今はうまくいっているそうです(よかったね)。今日わたしは、彼の奥さんへのおみやげを買う案内役をします。
NVCとわたしたちのごく普通のコミュニケーションで決定的に違うことは、判断や批評が入らない、良い悪いは関係ない、ということです。大事なのは、今わたしがどう感じていて、相手がどう感じているのか、その背後にはどんなニーズが隠れているのかにフォーカスすること。
こう一言で書くと簡単そうだけど、実際はなかなか難しい。きっと、今日も様々なエクササイズを得て、学ぶのでしょう。すぐにNVCの達人にはなれなくても、できるときから、できる相手に対して、少しずつ練習をしていくつもり。
間もなく、日本語のNVCの本(マーシャル・ローゼンバーグの本の翻訳版)が出版されるので、それを機にNVCが日本でも広まるといいな。自分も広めることができる1人になりたいです。
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話は変わって・・・。実は、昨日の夜、朴保(パクポー)のライブが京都の比叡山の麓のGAEA(ガイア)であって、NVCの先生のフランソワとNVCに参加したMさんと3人で行ってきました。フランソワは元プロのパーカッショニストですから、途中からライブに入って一緒に演奏しました。初対面でまったく言葉がわからないのに、二人はすぐに意気投合して、最高の演奏をしてくれました。音楽には国境もないし、人種や言葉の違いも関係ないですね。これが最高のNVCかもしれない、って思いました。
朴保の歌はソウルフルでパワフル。世の中の矛盾や理不尽さや社会的不正義をテーマにした作品が多くて、歌を聴いているだけで、いろんなことを学びます。日本中で演奏しているので、一度、お近くのライブに出かけてみてください。
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3 件のコメント:
ゆみさん、ご報告ありがとう。ついにNVCのワークショップに出られてよかったですね。
マーシャル・ローゼンバーグの本(Nonviolent Communication: A Language of Life)の邦訳も、順調に作業がすすめば(!)来年には出版することが出来る見込みです。これまでNVC真空地帯だった日本と日本語話者にNVCを紹介できるのは大きな意義があることだと信じています。
明後日久しぶりに会えるのを楽しみにしています。
ひであきさん、初投稿ありがとう!マーシャルの本、来年なのですね。そうかー。翻訳、まだまだ大変ですか?まだ人手を捜していますか(翻訳者)?そうなら、少しぐらいなら(1章とか)お手伝いできますよ。
「まもなく」を来年に直さないといけないですね。わかりました。
では、明後日、国立の木火土金水で3時ごろ、お会いしましょう!
いやいや、本はぼくたちが訳すわけではなくて、出版社がプロの翻訳家としっかりした(かつ高名な)監訳者をアレンジしてくださっています。ぼくたちは、CNVC (Center for Nonviolent Communication) からの依頼を受けて翻訳レビューワとして邦訳の作業に参加しているのです。
NVCの内容と本質をきちんと伝えるためには、たとえば、NVC あるいは CC をそもそもどう訳すのか。また、重要な概念やNVCの用語(たとえば Feeling とか Needs)をどう訳すのか、などの基本的なことからして問題山積です。
単なる翻訳の作業ではなく NVC という言葉(A Language of Life)の体系をを日本語で再構築するという作業になるのかもしれません。
では!
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