2008/09/04

ロスでフランク・ドリルと再会

ロスの空港です。これから11時間ぐらいかけて太平洋をまた渡り、日本に戻ります。昨日電話で話をした子どもたちは、研修生の伊藤くんと彼の友だちに囲まれて、元気そうで安心しました。

今回の短い旅行の最後の晩は、『戦争中毒』出版人で『テロリストは誰?(原題 What I've Learned About US Foreign Policy: War Against the 3rd World』の編集人であるフランク・ドリルさんの家にお世話になりました。フランクとの出会いがなければ、わたしが今の仕事をしていることはなかったでしょう。彼のお陰で今のわたしがあります。

戦争中毒のJPG



戦争中毒』の原稿をフランクがわたしに送ってきたのは、911事件が起きて、わたしがインターネットを使った平和運動「グローバルピースキャンペーン(GPC)」を始めて間もない頃。

2001年10月9日にニューヨークタイムズに対テロ戦争に反対する全面広告を出したとき、アメリカの「平和を求める退役軍人会(VFP)」が事務局を担ってくれたのですが、VFPの会員だったフランクはそこからわたしの住所を見つけて、原稿を送ってきました。

彼の意図は、「こんな意見広告を出す人ならきっと『戦争中毒』にも興味をもつに違いない(この意見広告のまとめ役をわたしがしていたので、彼はわたしのことを「大富豪かもしれない」と思ったそうです)」。彼はこの本の出版資金を探していたのでした。

私自身はもちろん大富豪ではなかったのですが、グローバルピースキャンペーンとして新聞広告以外のメディアをちょうど探していたので、フランクの出版の話にすぐのりました。そして彼に5千ドルを送って、最初の印刷費の一部をサポートしたのです。

その後、『戦争中毒』はアメリカでベストセラーとなり、なんと去年サンフランシスコ市の教育委員会はこの本(かなり米国政府に批判的)を高校の歴史教科書の副読本に選んだのです。これは日米の市民が協力してなしとげた快挙です。

今回の旅で読み終えた本はジョッシュ・キーが書いた『イラク 米脱走兵、真実の告発』(合同出版)。貧しい人々を騙して戦場に送るアメリカの恐ろしい格差社会の現実と、そんな兵士がイラクで行う凄まじい暴力と殺戮。もし彼が『戦争中毒』を米軍に入隊する前に読むことができていたなら、別の道を選んだ可能性が高いでしょう。

わたしとフランクの夢は、アメリカの若者がみんな軍隊に入る前に『戦争中毒』を読むことができるようにすること。これからも日本での印税を使って、彼の『戦争中毒』を広める活動をサポートしていきます。

『戦争中毒』はGPCストアでも買うことができます。またサポーター制度も継続しており、10冊まとめて買うと1万円で買うことができます。(そのときは、ハーモニクスライフセンターに直接送金してください)

若者達がこれ以上、お金持ちを儲けさせるための戦争の餌食にならないように、そして日本の格差社会も、いずれこういう事態を招きかねませんので、この本を広めるのを助けてください。

<『戦争中毒』のサポーター制度>
1万円を以下の郵便振替にお振込下さい。『戦争中毒』を10冊送ります。
ハーモニクスライフセンター 00110−1−144224
(通信欄に『戦争中毒サポーター』と明記)

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