2009/01/24

借金で首が回らないはずのアメリカがなぜ戦争できるのか:米国の戦争は「巨大なフリコメ詐欺」

私の講演を聞いたことがある人は、タイトルの質問の答えを知っています。それは日本がお金をアメリカに貸しているから(そしてその貸したお金は戻ってこない可能性が高い)。イラクで100万人(最低でも15万人)、アフガニスタンは正確な統計さえないけど、数万人から数十万人、そして今またガザでは1360人が殺されてしまったのは、日本の私たちの貯金が深く関係しています。

「エっ!」とう方。カンタンにいうと、日本人の貯金(銀行、ゆうちょなど)→短期国債(政府短期証券、日銀)→日銀の為替介入→米国債購入、という流れになっているということ。

その話は3月の、「第4回のきくちゆみセミナー:平和編」でしっかりお話しますね(昨日の「環境編」も面白かったでしょう?あとでシリーズでDVDされますので、お楽しみに!)

と思ったら、タイミング良く、スペインの童子丸開くさんが、情報を寄せてくれました。以下引用します:

こちらのグラフをご覧いただきたいのですが、
http://www.gamenews.ne.jp/img/gn-20080616-05.gif
(グラフの元資料は下の米国財務省の統計です。)
http://www.treas.gov/tic/mfhhis01.txt

9・11以後、特にイラク戦争開戦以後で、どれほどものすごい額で日本が米国国債を買わされたのか、一目で分かります。2001年3月でさえも3000億ドルでダントツの世界一だったのが、2003年10月は5000億ドルを突破し、2004年8月はほとんど7000億ドルと最高になりました。そして2007年7月まで徐々に下がりながらも6000億ドル台を維持しています。

 その間に日本では掛け声ばかりの「好景気」の中で、年金も健康保険も破綻し貧困層が固定化されていったのではないでしょうか。そして日本からの資金は、米国の軍事産業や 傭兵産業などの戦争利権屋たちや《テロ対策》セキュリティ利権屋たち、《911研究利権屋》たちのフトコロに吸い取られたわけです。本来なら、保険や年金を補填し、最低生活の維持に回し、購買力を確保して景気を支えるべきお金が、こうやって「対テロ戦争」につぎ込まれたのは、やはり9・11が出発点でしょう。

 1991年の湾岸戦争のときでもそうでした。バブル崩壊に苦しむ日本から1兆数千億円もの資金を巻き上げたうえで、ブッシュ親父からの公式の礼状すら出ないという国際的な恥辱を味わわされたわけです。

 その第1次湾岸戦争に関して、偽情報はあのインチキ少女(米国駐在クウェート大使の娘が、ナイラというクェートの少女に扮して、議会で「イラクの兵士が病院で保育器から赤ちゃんを床に投げつけて殺している」と涙の証言を演じた。これでイラクをやっつけろ、の世論に火がついた。いつも言うけど、戦争は勃発なんてしないのよ。やらせで始まる>ゆみ注」)だけではありません。油で真っ黒になった鳥の写真でもそうです。アメリカはこれを「イラクが石油を意図的に海に流出させている」と発表し、ブッシュ親父が「環境テロ」という言葉で激しくフセインを非難しました。そして各国のテレビと新聞がそれを同様の論調で書きたて、その海鳥の映像と写真を繰り返し繰り返し人々に見せ付けては「イラクの石油放出作戦」を非難したため、世界中のほとんどの人々がそのように信じてしまいました。

 実はペルシャ湾岸の石油流出は、そのほとんどがイラクの石油施設とタンカーに対してアメリカ軍がおこなった爆撃によるものだったのです。さらに、あの海鳥の映像は湾岸戦争とはまるで無関係なガゼネタだったことも戦争後に発覚しました。(このことは「陰謀論たたき」に必死のWikipediaでさえも認めています。日本語版ですが。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89(ご参照)
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo/e/5df2cfc0e64a3a1fd0d471216fff85e3
 バルカン戦争でも、セルビアによるコソボ住民虐待報道の、少なくとも一部は、偽でした。例えば、1992年に「ニューズデー」のロイ・ガットマンは16歳の少女がセルビア兵にレイプされたと報道し、反セルビア感情が世界に広がる切っ掛けをつくるのですが、現地に入った別のジャーナリスト、マーティン・レットマイヤーはガットマンの報道が間違いだということを確認しています。

 そして、ご存知の通り、2003年のイラク戦争のネタはことごとく大嘘、さらには英国のブレアーが参戦を決意してから1年近くもすっとぼけてブッシュとの掛け合い漫才を続け、英国国民と世界中をだまし続けてきたことも発覚しました。そして、イラク開戦の大嘘がばれたすぐ後で起こったのがマドリッド3・11列車爆破事件、ダウニングストリート・メモ発覚のすぐ後で起こったのがロンドン7・7連続爆破事件でした。こういった「テロ」で大嘘だけがウヤムヤにされてしまいました。

 1898年の米西戦争のきっかけを作ったメイン号事件以来、開戦理由はほとんどが大嘘であり、まだ米西戦争のころのイエローペーパーは「有ること無いこと」を書きたてたのですが、このごろは「無いこと無いこと」を書きたてて戦争熱を煽り、その結果、日本の貧乏人からなけなしのお金をむしりとり、ワーキング・プアーと失業者ばかりが目に付き、親が健康保険のお金を払えずに病院に行けない子供、私立学校をやめて公立学校に転向する高校生が増える、そして老人と病弱者は切り捨てられています。

米国の戦争は「巨大なフリコメ詐欺」と言ってもかまわないでしょう。
-----------引用ここまで。

童子丸さん、ありがとう。この言葉、覚えておきましょう。
「米国の戦争は巨大なフリコメ詐欺」

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2 件のコメント:

sinran さんのコメント...

お金のことや環境のことからの 平和へのアプローチ 大事ですね。

kyte さんのコメント...

世界が少しずつ変わっていっているというか、おかしくなっていっているような気がします。日本では企業から見捨てられた人達が苦しんで、ガザでは沢山の人達が命を落としているのに他の国々は止める事をしない。富や名声や権力が国ではなく、国民が国そのものなのに。世界は変わらないのでしょうか・・・