2011/03/27

明日、ハワイのラジオに出演、原発震災と「つなぐ光」について話します

出演するのは、この番組です。ハワイでは人気番組だそうです。ハワイ時間の朝8〜10時です。

Carrol Cox ShowのJPG

この春休みは、私と玄さんの結婚10周年記念の「休暇」(仕事ではなく)でハワイ島を訪れることになっていました。

ハワイ島には、ハワイ先住民の聖地に日本企業によりゴルフ場ができることになったときから、彼らの支援や裁判などで何度も来ていますが、いつも取材やワークショップや活動がらみで、休暇でゆっくりしたことはありません。今回初めて、家族で休暇を楽しもうと思っていた直前に「311原発震災」が起きました。

私たちは長年、低レベル放射能とその健康への影響について、翻訳したり、書いたりしてきました。だから地震後、福島原発のトラブルを知った時に、「これはまずい!、妊婦と子どもたちを避難させないと大変なことになる」、と思い、すぐに行動しました。

2006年にスターングラス博士を招聘し、今回壊滅的なダメージを受けた東北各地を講演したのでした。
★「放射線と健康」 アーネスト・スターングラス博士(ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授)
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/

私たちが目指したのは沖縄です。なぜなら、沖縄は原発がなく、地震も少なく、福島からももっとも遠く、放射能の影響を受けにくいからです。沖縄の友人にすぐ連絡をとり、金城睦さんと中川角司さんに相談し、放射能汚染地域の妊婦と子どものいる家族を受け入れるプロジェクト「つなぐ光」を立ち上げたわけです。

すでに、ボランティアは40名を超え、被災地からの母子避難が順調に始まっています。
http://mothership2012.ti-da.net/e3322359.html

というわけで、私は今、オアフ島の「ハワイ1000フレンズ」という環境団体の代表のダナ・ワンさんの家(の外。無線LANが入るのはここだけなので)でこれを書いています。ダナはハワイのゴルフ場を一緒に止めてきた朋友で、私の行動をサポートしてくれています。持つべきものは友達です。

私は、Be the Media、Be the changeと言い続けてきた役割を、どこにいても全うします。

この未曾有の原発震災はまだ始まったばかり。海外では「Fukushima50」と呼ばれる約200人の作業員は、今日も被曝しながら必死の作業を続けていますが、状況は良くなっていません。文字通り命懸けなので、彼らの家族のことを考えると胸がつぶれそうです。

私は命懸けの原発の電気はいらない。地震国に原発は無謀過ぎです。

エネルギー政策の大変換が必要です。たとえば、R水素社会のほうがずっと安心で安全で持続可能です。

「(日本の原発は多重防護で)放射能が漏れるような事故はあり得ない」「原発は安全」と言い続けてきた東京電力や政府が、これほど大量の放射能が環境に漏れた後も、こぞって「直ちに健康への影響はない」と繰り返すのに腹が立つのを通り越しています。

福島の人々、日本の子どもたちやこれから生まれる赤ちゃんのいのちを、何だと思っているのでしょう。日本という地震国(そして最近活動期に入りました)で原発を動かすことは、日本に暮らす人々の健康やいのちを、軽んじているだけでなく、財産も損なっています(放射能汚染した地域は住めなくなるか、住めても家の資産価値が大きく下がる)。農業も漁業も林業も放射能汚染で大打撃です。

経済産業省の役人さま、政府のみなさん、地震国に原発はもうやめましょうよ。放射性物質は風で運ばれ国境を越え、食物連鎖で濃縮され食卓にあがります。地震国の日本が原発を動かし続けることは、北半球に暮らす人にとって、いのちと環境への脅威なのです。

環境NGOが福島原発大事故にともなう情報公開について(アンケート)をとっています。本日3/27締切ですので、ぜひ応えてください。

ハワイ滞在中、「つなぐ光」の拠点をここにも作り、寄付を集め、情報を収集・発信し、できるだけのことをするつもりです。

ハワイにも福島からと思われる放射性物質が到着しました(Civil Beat3月22日の記事)。
http://www.civilbeat.com/posts/2011/03/22/9832-hawaii-radiation-monitors-pick-up-trace-amounts/

★日本では発表されない汚染地図
ニューヨークタイムズの汚染地図 http://goo.gl/h8YpN
ドイツの汚染地図:http://bit.ly/fTiCeC

明日の午後は、今回の旅の間の唯一の決まっていた仕事であるCo-Housingのプロジェクトの取材もします。


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3 件のコメント:

名前 さんのコメント...

リビア:ワシントンによる「大きな中東を創造するための破壊」第二幕(tamekiyo.com)
http://tamekiyo.com/documents/W_Engdahl/libya.html

是々非々 さんのコメント...

福島からハワイに到着した放射性物質とは、具体的にどのような形で検知されたのでしょうか。大勢の方が興味を持たれると思います。

福島では海水から真水に切り替える作業に関連して、米軍のバージ船が導入されました。まだ予断を許しませんが、米軍のネガティブな側面ばかりでなくポジティブな活動も公平に取り上げてくださいね。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

アフガニスタン、イラク、リビアと一般市民が殺される。米兵だって、爆弾落として人を殺すより、たとえば日本の被災者を救う任務のほうが、やりがいがあるのではないかと思う。人殺しより人助けの方がいい。たとえ殉死しても、人助けの方が魂にとって全然いい。
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ハワイの放射性物質の測定はEPAがやっています。「ごくわずかで、健康にはまったく影響がない」とのこと。