2011/03/28

コウハウジングとエコビレッジ

今回のハワイで唯一の仕事はコウハウジングとエコビレッジについて取材をして書くことです。コウハウジングについては、前にも書きましたが、ここに詳しいサイトがあります。
https://www.cohousing.org/
アメリカだけで既に150カ所のコウハウジングのプロジェクトがあります。今、私がいるハワイでは2カ所で話が進んでいます。

今日はその一つのミーティングにおじゃまさせていただき、明日はもう一つのエコビレッジになる予定の土地を見せてもらいます。

朝、出演したCarroll Coxショーは、以下のサイトからでダウンロードして番組全部を聞くことができます。英語ですが、一部日本語でも呼びかけています(キャロル・コックスさんのリクエストで)。
http://blog.thecarrollcoxshow.com/2011/03/27/the-carroll-cox-show---03272011.aspx
これを聞いてくれた人は、現在、44986人で、評判も「like(好き)」が100%でした!ありがたいです。

それにしても・・・なかなか仕事に専念できないほど、東北関東大震災と福島原発事故は私に影響を与えています。日本中の人が、きっと同じように仕事に集中できないのではないかと想像します。

私たちができる最高のことは、今与えられている役割をベストを尽くして全うする、ということだと思います。放射能汚染はこれからずっとつきあうことになりますが、それでも目の前のことや人に誠心誠意かかわって、肉体を離れる日まで、私ができることは全部やっておきたいです。

元気の出る沖縄の矢ケ崎先生の言葉を共有します。
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矢ヶ崎克馬(琉球大学名誉教授)

我々は内部被曝隠蔽の歴史を学ぶ必要があります。
被爆者が内部被曝を隠ぺいされて苦しんできている事実を、事実として学びましょう。被爆者は原爆にやられ、その上、内部被曝を切り捨てた「被爆者認定基準」によって苦しめられました。被爆者は二重の苦しみを味合わされたのです。原爆症認定集団訴訟はそのことをよく物語っています。第1次集団訴訟の全判決が内容的に内部被曝を認めて原告側が勝訴したことを再認識しましょう。そして今回の原発炉心溶融の事態に、内部被曝隠蔽の歴史を繰り返させてはなりません。内部被曝を否定された被爆者の苦しみを再現してはなりません。

ますます深刻になっていく放射能汚染の実情が、おずおずとではありますが明らかにされつつあります。汚染は放射性微粒子によって進みます。

試算ですが、放射性微粒子は発電炉上空100mに吹き上げられて、毎秒4mの一様な風に乗るという想定で計算すると、直径1μmくらいならば1500kmはゆうに運ばれます。風が強ければもっと遠くまで運ばれます。現実はシミュレーションのように、放射能汚染の地域が拡大しています。チェルノブイリの時の日本の汚染状況よりはるかに高い汚染が進んでいるようです(小出裕章先生資料)。

スギ花粉の直径が30-40μmですが、放射能微粒子の直径はその10分の1以下のサイズです。普通のマスクでは防除が困難なサイズです。ずいぶん広範囲な地域の住民が内部被曝を受けざるを得ない危機状態が進んでいます。

私たちは汚染される覚悟が必要です。しかし、悲観して恐怖の内に汚染を待つのはよしましょう。この怒りを胸にしっかり収めて、開き直って、楽天的に、知恵を出し、最大防御を尽くしつつ、やるべきことはすべてやることしかありません。そして核のない新しい日本を創ることを決意するしかないのです。

今、端的に言って、日本のどこにいても汚染は避けられません。汚染から精神的に逃げていれば、被災地救援や日常生活にも、「恐怖」は足かせになります。

政府の「安全」、あるいは「直ちには健康に影響は無い」という不誠実極まりない「安全神話」に乗せられば、しばらくしてから現れるとんでもない悲劇が待っています。

みなさん、開き直って楽天的になり、支え合って、最大防護を致しましょう。やるべきことは全部やって、危機を脱出しましょう。救援も生活もやるべきことは全部やって 切り抜けましょう。

正しい知識を獲得することが大切です。心構えは、「みんなで支え合う大きな利己主義」を持ちましょう。
テレビで流されているような、「汚染されたホウレンソウを一年分食べても平気です。」等という蛮勇は、無知であり人間を大切にする思想に欠けたものです。正しい知識を持ち、勇気を持って、賢く人間愛に基づく判断を致しましょう。

ガンマ線発射の放射性放射体が測定されたら、その背後にはたくさんのアルファ線放射体やベータ線放射体が一緒にいます。
政府発表は「X線検診の被曝量と比較して・・」と言いますが、医療では被曝させるけれども被曝する危険以上の医療的メリットがあるという目的を持った被曝です。それだけに被曝限度も大きく設定されているものです。このようなメリットを伴う被曝と迷惑千万な受動被曝を比較すること自体が、まさに不遜な行為ではありませんか?

飛行機に乗った時の被曝といえば宇宙線による被曝です。日常受ける被曝には様々な原因がありますが宇宙線がかなり寄与しています。宇宙から飛んでくる放射線は透過力が高いものです。透過力が高いということは物質(身体)との相互作用が少ないということです。放射線が身体を突き抜けるということは、突き抜けた放射線は相互作用しなかったということです。内部被曝する場合は相互作用の非常に強い放射線(アルファ線、ベータ線)にも被曝することになります。比較する土台に共通性のない比較です。このような発表をする人には、内部被曝の危険性を勉強してくださいと言いたいものです。

がんになって亡くなるのは、1万人に一人くらいのものでしょうか(これは多分非常に低く判断していると思います《肥田舜太郎先生のチェルノブイリ放射性降下物被曝時の乳がん死亡調査》)?(それでも人口が1億人だと1万人!!!)これらの方は病名が判明してもその原因は決して解明されることがありません。決して国家的に補償されることがない被害です。それだけに、原子力発電をやめさせることしか報いる方法がありません。我々の根本的な責任です。閉じ込めることしか対応方法がない原子力発電は、本質的に未熟なテクノロジーなのです。

今は、みんな「貧乏くじは当たらない」と楽天的な願いを持ちましょう。今はあくまで楽天的に、悲観を先取りせず、悲劇の確率を最小限に食い止めることです。あくまで楽天的に憲法の精神で、『個の尊厳』を守ることでやり遂げましょう。

汚染が進む地域で「建物内退避」は危険の増幅です。内部被曝を拡大します。
政府は、住民避難領域を拡大すべきです。
被曝弱者である乳幼児、妊婦、感染症罹患者等々の避難をすぐ行うべきです。

汚染が確認されている地域だけでなく、もっと広い範囲にいる人も放射能汚染の対応を致しましょう。完全防護はできなくとも、部分的でも可能な限り防護することです。
①マスクをしましょう。
②帽子を被りましょう。肌をむき出しにせず、外套は埃の付きにくいものがベター良いでしょう。家に入るときはマスクをしたまま、埃を払い、それから家に入りましょう。
③野菜等の食品はよく洗うことです。流水で洗いましょう。お湯でゆがけばもっと効果が上がるようです。この判断は放射性微粒子が表面にくっついているだけであると判断をしています。放射性物質を根から吸い上げて内部が汚染されている状態ではないと願っていますが、そうなったら廃棄しかありません。汚染されている水から放射性物質を取り除くことは一般家庭では難しいものです。

防護のことは知恵を出し合って致しましょう。
政府は、この事態を客観的に把握し対処できる組織を確保し、体制をとること。
政府は正しい認識を持つこと、迅速に正確な情報を提供すること、人間尊重の立場から対処すること。
政府が客観的な科学的な認識を確保しない限り、推進派のまやかしの安全性吹聴は続きます。
私たちの声はそろえましょう。


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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、佐世保の「づぼらや」と申します

「家に入るときはマスクをしたまま、埃を払い、それから家に入りましょう」

ということですが 粘着テープの付いた掃除用具
(じゅうたんなどを掃除するときにつかう コロコロと私は呼んでいるのですが)柄のついた幅15~20㎝位の ラップの芯に粘着テープを巻いたようなものです。テープは、その都度使い捨てにできるし、まわりに 埃などが飛び散らないので、安心かと思います。

toda Yukari Lica さんのコメント...

ゆみさんお元気ですか?戸田ゆかりです。
ゆみさんは今回の原発をどうとらえていらっしゃるかしらと思ってブログを検索しました。今私はアメリカですが、仙台に母と妹家族がいて生まれは気仙沼市ですから今回の震災では本当に息が止まるほど胸がつぶれるほどショックを同じく受けています。アメリカからも義援金を送ることくらいしかできず、
ニュースを見ては心配しそれでも仙台の母達が元気にやっているのだから私も
元気をださなければと日常を取り戻しつつ
あります。それでも原発のことが気がかりで
知識もないので不安がつのるばかりでしたが
ゆみさんのブログで元気もらったよ!

ありがとう。
ゆみさんにまた会いたいな。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

そうですね。コロコロ、もいい道具かも。いろいろ工夫して、これからは掃除も徹底、こまめに、ですね(塵に放射性物質が付着している場合があるから)
ーーーーー
戸田ゆかりさん!!お元気ですか?私はもちろん元気ですよ。春休みが終わったら鴨川に戻る予定ですが、福島第一原発の状況を見守っています。日本、世界への放射能汚染がどこまで広がるのか、子どもたちを安心して育てられるのか、米や野菜は育てられるか、本当に心配です。人間と原発は共存できないことを今回の大きな犠牲から日本人が学んで、分散型の自然エネルギー社会を世界に先駆けてつくれたら、と、活動開始です。

加蓮 さんのコメント...

はじめまして、加蓮といいます。
去年の春に沖縄あやかりの杜でのローフードの講習会に参加して、その翌日に中川さん宅でちらっとお会いしました。

本当に放射能汚染、とても深刻で心配です。

でも、朗報があります!

私は、ホメオパシーの勉強をしています。

日本ホメオパシー医学協会では、http://jphma.org/index.html
緊急対策用のレメディーを無料配布しています。(欲しい人が増えたので販売になりましたが、代金は全て義援金になっています。)

RAレメディーは、被爆後に有効なレメディーです。
プルトニウムをはじめウラニウムや、チェルノブイリで問題になった放射性ヨウ素・セシウムやラジウムなど、放射能汚染で心配される物質の波動をコンビネーションして作ったレメディーです。

レメディーは現物質を含まないので安全です。
そしてホメオパシーは同種療法なので、放射性物質の波動を入れることによって、自己治癒力が働いて毒素を対外に排出してくれます。
はっきり言って、現代医学の薬では放射能汚染には対応できないので、ホメオパシーは今もっとも有効です。

未来に命をつなぐために、関東をはじめ、みんなにこのレメディーの恩恵が行き届くことを祈ってやみません。

AAAレメディーというのもあって、これは震災における大きな不安や恐怖を取り除く事ができます。
あまりにも大きな出来事だったので、気丈に振舞おう、気をしっかりもたなくては・・・と思うだろうけど、この大きなショックは6ヶ月後以降にPTSDとなって現れることがあります。
心配です。

未来をつくっていく為にも、これらのレメディーの力を借りて元気になってほしいと思うのですが、実際のところ、去年秋の朝日新聞をはじめとする根も葉もない事実を無視したバッシングで、友人にお知らせしても、なかなか伝わらないのが現状です。


原発を止めること、私も訴えていきたいと思います。

ゆみさんのブログや玄さんのブログ(マシューくんのメッセージ)が励みになっています。
ありがとう。

ともにがんばりましょう。