2011/12/24

福島第一原発4号機の安全が保たれますよう

海外の情報通の友人たちがこのところ私に聞いてくることは、「福島第一原発4号機がどうなっているか」「フクイチライブカメラを毎日観ているがあまりよく観れなくなった。大丈夫か」ということです。

私は彼らと同じ映像を日々観ているだけで、現場にいないので、その質問に答えることはできません。ライブカメラは二つインターネットで観ることができます。

東京電力: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/camera/index-j.html
TBS/JNN: http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/youtube_live/

私が知っていることは、すでに報道されていて、誰もが知っていることです。

たとえば:
1、311のとき、4号機は運転中ではなかった。
2、ということは、核燃料が格納容器から取り出してあり、プールの中にある。
3、燃料プールは建屋の上部にある
4、このプールの水が蒸発したり、水が抜けたり(4号機の建屋はぼろぼろです)すれば、核燃料は崩壊熱をもっているので、やがて溶けて、大量の放射性物質が環境中に放出される。
4、そのときの汚染は、これまでの汚染の比ではない。

参考になるブログの記事を紹介しておきます。脅すわけではありません。ただ、最悪を想定して対策を立て、安全を確保してほしいだけです(いざというとき、実際役に立ちます)。

ーーーーここから:
山﨑淑子さんのブログ「福島第一原発4号機は崩壊が進んでいる。大量の避難が必要になるかも知れない」
http://enzai.9-11.jp/?p=9851

【フクイチ4号機が危機的状況にあるという報道】「福島第一原発4号機は崩壊が進んでいる。大量の避難が必要になるかも知れない」-ナチュラル・ニュースから。←東電は説明責任を果たせ!

◆「福島第一原発4号機は崩壊が進んでいる。
大量の避難が必要になるかも知れない」
http://t.co/WChh4z1v
http://t.co/N1tsywBy
~~~~~~~~~~~
アメリカの人々は4号機建屋崩壊を非常に心配している
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1037.html

Tue.2011.12.20
【引用貼り付け開始】
4号機建屋の南側の壁は自然崩落したものではなく、重機でとりはずしたもの。

【カレイドスコープのブログから引用開始】
最近、閲覧者の間では、煽り系の記事が増えてきたと言われているナチュラル・ニュースですが、この記事も、若干、その傾向があります。4号機建屋の南側の壁が「崩落」と書かれてあるのですが、これは違います。
下のリンク先に、使用済み燃料プールを取り囲んでいる壁や天井部分が、崩落寸前の状態なので、南側の壁と天井を重機で切り取っている写真のライブラリがあります。
http://enformable.com/2011/12/fukushima-daiichi-reactor-4-removed-wall-portions-near-spent-fuel-pool/
タイトルに、 Removed wall portionsとあるように、使用済み燃料プールの上の屋根(建屋の屋上部分)が崩落して、プールに落ちてしまう前に、取り外しておく作業をやったようです。これをナチュラル・ニュースは、「全壊の可能性」と書いているわけです。
【引用終了】
元記事の続きを読む:http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1037.html
ーーーーここまで。

いずれにせよ、福島第一原発4号機からは目が離せません。これが重篤な状況になったとき、マスコミがどこまで報道するか。メルトダウンを2ヶ月も隠した実績があるので、あまり頼りになりません。

東京電力、原子力安全委員、東芝、三菱、日立など原発製造企業の役員、国会議員、大手メディアのトップクラスなどに友人・知人がいる方は、彼らの動きを見ておきましょう。彼らの家族が避難し始めたら、何かが起きていると考え、できるだけ多くの人に伝え、速やかに行動ましょう。

今日このことが話題になった東京平和映画祭のメーリングリストでは、私はこう伝えました。

「4号機のことはもっとも心配してきました。
海外ではこのことが繰り返し話題に上ります。
核燃料がプールの中にあるだけだからです。
格納容器の中にあるのと、ぜんぜんわけが違います。
水が蒸発したら、あるいは4号機が崩壊してしまったら、アウトです。
また放射性物質の量が桁違い多いです。

『みえない雲』をまた観ました。
リアルです。

いざというときどう行動するかを、大切な人(家族や恋人などと)と話し合って決めて置くといいと思います。」


『みえない雲』はご覧になった方も多いかと思いますが、 原発事故をリアルに描いたドイツ映画です。
予告編:http://www.youtube.com/watch?v=Uo5W-E0idLw
レンタルできます。感動のラブストーリーですので、クリスマスに夫婦や恋人と一緒にどうぞ。

私は間もなく日本に戻ります。4号機が大変危険な状態であることは、現場にいる人たちが一番わかっているでしょうし、そのためのベストの対策をしているとは思います。彼らの努力が実って、原発と彼らのいのちの安全が保たれるよう祈るばかりです。

クリスマスで楽しみたいときに、深刻な話になってしまいました。野田首相の原発事故収束宣言がありましたが、まだまだ収束していません。


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