2011/12/30

低線量被曝 揺らぐ国際基準—NHK総合

世界一の原発大国(104基)&核兵器生産工場大国に住むアメリカ人にも観てほしい番組:NHK総合 追跡!真相ファイルが昨日、12月28日夜10時55分~11時23分に放映されました。画期的な内容です。
http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8
米国イリノイ州の原発周辺の小児ガンの発生が、平均の2倍(100%増)であることも伝えています。だいぶ前に、週刊プレイボーイでジャーナリストの明石昇二郎さんが、福井県原発銀座周辺での悪性リンパ腫の多発についてルポを連載していたのを思い出しました。

これはすでに本になっています。
http://www.amazon.co.jp/敦賀湾原発銀座-悪性リンパ腫-多発地帯の恐怖-明石-昇二郎/dp/4764501155

昨日のNHKの番組で私が一番驚いたのは、チェルノブイリ原発事故後、1500キロも離れたスウェーデン北部のベステルボーテンケンの村で34%もガンが増えていること。その村の当時の空間線量は、日本で今また取りざたされている「20mSv/年」より遥かに低いのはもちろん、国際基準値の1mSv/年よりさらに低い、0.2mSv/年でした。

それでも住民たちはガンの増加の原因をチェルノブイリ原発事故と見ています。トナカイの肉からの内部被曝が疑われていますが、はっきりしません。

「100ミリシーベルト以下は発がんのリスクがない」と日本や世界各国で「国際基準」とされているICRPの低線量許容値が、じつは科学的根拠のないものであったことを、当事この基準を定めた科学者が自ら認めます。NHKがここまでICRP(国際放射線防護委員会)に切り込んだことにエールを送ります。

この番組に関する青山貞一さんの秀逸なレポート:
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp1122...html

見逃した方のために、と、すでに番組を文字おこしして下さった方がいます。ありがとうございます。
http://togetter.com/li/234049

レポーター(サポーター)の室井佑月さんとは、一度、名古屋テレビの『お助け マンマミーア』という番組でご一緒したことがあります。911事件がテーマでしたが、このとき複数いたゲストの中で、私の説(米国政府説はつじつまが合わない)に同意した唯一の人でした。母親として、子どもを安心して健康に育てたい、という立ち位置での揺るがないレポートぶりに共感しました。


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