2008/05/09

デニス・カインがやってきた

今、成田空港にデニス・カインを迎えに行く車中でこれを書いています。昨日到着の予定が彼の搭乗予定の飛行機がキャンセルになり、彼は一日遅れて日本入り。海外から講演者を招聘してのイベント(わたしは、頻繁にそういうのをやりますが)は、本人の顔を見るまでドキドキします。

本当は我が家に一日泊まって、おいしいオーガニックの食事(今は旬のタケノコ、セリ、ウド、絹鞘などが美味しいです)を食べてもらおうと張り切って準備をしていたのですが、今日は空港から講演会場の東京学院(水道橋西口、徒歩2分)へ直行します。

森住卓さんの本の JPG

森住卓さんや豊田さんなど劣化ウランを追ってきたフォトジャーナリストたちも駆けつけてくれるとのこと。心強い限りです。

劣化ウランは静かな原爆です。原爆のように目に見える破壊力はありませんが、呼吸などで体内に取り込まれると(これを体内被曝といいます)と体の中でアルファー線を出し続け、細胞を傷つけます。細胞分裂の盛んな胎児や幼児にとっては恐ろしいことで、イラクでは幼い子どもたちがガンや白血病で次々といのちを落としています。

劣化ウランそのものは確かに天然ウランより放射能が弱いのですが、一度弾丸や兵器として使われ、酸化ウランの微粒子になると、恐ろしく厄介です。酸化ウランの微粒子は人間の細胞よりもずっと小さく、空気中に浮遊して広範囲に拡散します。たとえばバクダッドで使用された劣化ウランは、たった9日間でイギリスで検出(通常の4倍)されました。大気の流れはイギリスで止まることはないので、今や全世界にその微粒子は拡散していると考えたほうがいいのです(当然、日本にも届いているはず)。また酸化ウランになると不溶性(水に溶けない)に変化するので、体内に入り込んだらなかなか出て来ないで、ずっとそこで放射線を出し続けて周辺の細胞を傷つけます。

しかも劣化ウランは原子力発電所に必要な濃縮ウランを製造した「残りカス」ですから、原発を動かし続ける限り無限に生み出され、「ゴミ(廃棄物)」なのでただ同然で入手でき、その上、「劣化ウラン弾」の破壊力は抜群ときています。兵器産業がこの悪魔の兵器をそう簡単に手放すとは思えません(威力があるし、ぼろ儲けができる)。だからこそ、心ある市民が国境を越えてネットワークをつくり、より幼いもののいのちから順に奪っていく劣化ウラン兵器の非人道性を広く知らせて、使用禁止にしていくしかありません。

一人一人の力がここでも試されます。

「劣化ウランは放射能が自然界より弱いのだから安全なのだ」という人たち(政府や業界関係者は、このようにいいます)にだまされないようにしましょう。それでは今晩6時半、東京学院でお会いしましょう!

原爆といえば、今年まで封印されていた広島の原爆投下直後の写真が公開されました。ぜひパートナーの森田玄のブログをご覧下さい(かなりショッキングな写真なので覚悟をしてから観てください。I am sorry, please forgive me, Thank you, I love youと言ってから観ましょう。繰り返さないためにも・・・といってもホ・オポノポノを知らない人には、何のことだか意味不明ですね!)。

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