まがりなりにも宇宙の平和利用を守ってきた日本政府の原則が根本的に変わり、宇宙の軍事化に道を開き、宇宙軍拡競争を招きかねない危険な法律が、ほとんど議論されないまま、そして、おそらく国民の大多数が知らないままに成立してしまったことが残念でなりません。これって、宇宙における実質的9条改憲じゃないの?
宇宙基本法の全文はこちら
マスコミ報道は実に遅かった。大切なことは、もっと早く伝えてほしい。10日で世論はつくれません。
各社の社説はこちら:
宇宙基本法―あまりに安易な大転換(朝日新聞 5月10日付社説)
宇宙基本法 政治主導で戦略を練り直せ(読売新聞 5月10日付社説)
宇宙基本法 国の守りと科学の両立を(産経新聞 5月10日付社説)
宇宙基本法案 非軍事利用へ議論深めよ(山陽新聞 5月12日付社説)
宇宙基本法 非軍事の誓いと夢を壊すな(愛媛新聞 5月12日付社説)
宇宙基本法案 軍事利用に懸念は消えない(毎日新聞 5月15日付社説)
宇宙基本法案 『平和目的』こそ原点(東京新聞 5月16日付社説)
おそらく、この法律がこんなにあっさり成立してしまった背景には、ミサイル防衛を推進したい米国と一部の日本企業とそこから利権を得る防衛族議員たちの大きな力があるのではないか、と想像しています。
徹夜で書いたわたしの原稿は来週の『人民新聞』に載りますが読みたい方には送りますのでDMをください。とても長いです(人民新聞に掲載されるまで、転送/転載は禁止です)。
さて、今晩と明日の「ニュース23」(TBS、大阪では毎日系です)でこの藤本幸久監督『アメリカ〜戦争する国の人々』の一部と監督の対談が放映されます。これ観たかったんだー。
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海兵隊ブートキャンプの放映予定
つい昨日まで 普通の高校生だった若者たちが、12週間の訓練を経て「兵士」となってゆきます。4年間の任期のうちに彼らの8割がイラクやアフガニスタンなどの前線に送られ、多くが沖縄にもやってきます。
9条世界会議に来ていたカーシムさん(イラク)、アイデンさん(元米陸軍兵士)+藤本監督の座談も併せて、放映の予定です。ぜひ、ご覧くださいませ。
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ドキュメンタリー映画「アメリカ−戦争する国の人びと」〔仮題〕
この海兵隊のブートキャンプの撮影は、7月公開予定の長編ドキュメンタリー『アメリカ−戦争する国の人びと』〔仮題〕(藤本幸久監督、インタビュアー:影山あさ子)の一環として、TBSと共同取材したものです。・・・
2006年10月から2008年4月まで、のべ7回、200日間、アメリカを撮影しました。帰還兵、兵士の家族、ホームレス帰還兵、劣化ウランで被爆した兵士、ブートキャンプの若者たち、イラク戦争を拒否した兵士たち・・・。
格差の底辺から、若者たちが戦場へと送り出されてゆくアメリカ。
これは、日本の近未来!?
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映画の公開予定は、以下の通りです。
7月26日〜 東京・ポレポレ東中野(03-3371-0088)
8月 2日〜 大阪・第七藝術劇場(06-6302-2073)
8月中旬〜 名古屋・名古屋シネマテーク(052-733-3959)
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5 件のコメント:
何事にも二面性がある。人によって表を見たり裏を見たりする。航空機は軍事にも平和利用にも使われる。航空機が軍事利用できるからと、航空機開発を禁止したのでは日本の科学技術は遅れ、航空機輸出による税収入が得れなくなる。宇宙開発にも同じことが言える。共産党のような共産主義思想の持ち主は反対している。このような政党は、日本を衰退させる政党である。
コインさん、こんにちは。何事もコインのように裏表がある、というのは確かにそうですね。宇宙開発において情報公開が徹底されれば、宇宙の軍事化は防げるでしょうが、今回の宇宙基本法にはそうではないと思われる文言が盛り込まれています。だから危惧しています。
はじめまして。僕は高校生で政治や共産主義や民主主義とかあまりよく分からない事だらけなんですが、ふと夏休みに読んだ「不都合な真実」という本がきっかけで世界観というか考え方というかなにかが変わりました。今の地球がどんな状態にあるかとか、世界中の今の状態。色々な事を知ってこのままではいけない。変えていかなくてはいけないと思いました。この瞬間にもどこかの国では誰かの命が戦争で理不尽に奪われている。そんなことが許されるのがおかしいと思いました。人が人の命を奪うのが日常茶飯事になってしまっている。そんな事が本当にあっていいのかなと考えたりもしていました。肌の色が違っても、目の色が違っても、話す言葉や言語が違ってもみんな同じ人間なんじゃないかと思います。修学旅行で沖縄に行った時も色々な人と触れ合えました。戦争の被害に合った人に育てられた人、沖縄にアメリカから兵隊としてきている人。アメリカの方々もとても親切な人達ばかりでした。とても戦争を望んでいるような人ではないと思いました。なのに戦争が起きている。なぜ起きているのか?なぜ戦うのか?僕には分かりません。でも小さな力でも集まれば大きな力になると信じています。自分なりに考えたり、小さいことでも変えていければいいなと思います。まだまだ知らないことばかりなのですが色々教えてください。
KETEさん、コメントありがとうございます。一般市民で戦争を望んでいる人は国や肌の色が違ってもほとんどいません。戦争は一部の利害の一致した権力を持った人たちが共同で画策して起こします。敵もつくるし、戦争のきっかけさえ立案し、実行させたりします。911事件だって、オサマビンラディンが首謀者とされていますが、本当は違うと思っています。
「国家安全保障」「テロ対策」のために、いろいろな法律がつくられていますが、本当は誰の利益になっているか注目しましょう。この言葉がでてきたら、よくよく注意しないと、税金をもっていかれて、戦争にいかされるのは普通の何も知らない市民です。
高校生ということですが、よくぞパソコンを使いこなし、わたしのブログに辿り着いてくださいました。そのことだけでもスゴいと思います。わたしがおすすめするの映画と本は『戦争中毒』と『テロリスとは誰?』です。ぜひ読んで、観てください。
もし都内かその近郊にお住まいでしたら、1月29日の高岩監督ありがとう!映画祭にいらしてくださいね。学校ではならったことのない歴史を知って、びっくりするでしょう。まずは隠されていることを知ることが始めの一歩です。
やっぱり戦争は一部の人達が起こすものだったんですね。ずっと前に見たテレビで戦争はなぜ無くならないのかという疑問に「戦争はお金になるから終わらないんだよ。」と言っていました。学校の先生にイラク戦争はなぜ起きたか聞いた時も911の事件が関わっているのかと思ったら「911もあるけどやっぱり石油だと思う。」と言われました。「石油は一部の人達にしか幸運を運ばない。」と聞きました。戦争は一部の人達の利益の為に起きて関係のない人達が傷ついていくんですね。
少し前に日本でもテロ対策法が出来ましたよね。あれも一部の権力を持つ人達の利益の為に作られたんですか?
本と映画祭を教えていただきありがとうございます。映画祭は近畿に住んでいるので見に行けませんが本はぜひ読んでみたいと思います。
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