2008/08/07

長崎から:魂の兄弟姉妹との再会

今日(もう夜中を過ぎたので昨日)は旧暦の七夕、というのを「平和しよう♪長崎」の講演会の打ち上げでご一緒したアカシヤスユキさんから教えてもらいました。なんと、明日から、13月の暦や六ヶ所村の再処理工場のことを伝えている冨田貴史(タカフミ)さんも長崎入りするようです。

9・11事件は謀略かの JPG

わたしの講演会には新しい顔、懐かしい顔がありました。長崎駅に着くと『9・11事件は謀略か』を一緒に訳した戸田清さんが迎えてくれました。歩いて教育文化会館に着くと、ネット上に「ミヒャエル・エンデ館」を開設している森陽子さんが待っていてくれました。講演会場に足を運ぶと、西岡由香さん、わたしの講演会を主催してくれたアカシさんや野崎さん、去年の「平和省地球会議in長崎」のときに集まったみなさんも来て下さいました。

夏の残像のJPG

この講演会を企画してくれた長崎市議の池田章子さんが、いきいきと輝いていました。そして、『夏の残像』で漫画家デビューを果たした西岡由香さんも、本が好評で世界各地に広がっていることを教えてくれました。この本格的原爆マンガは『戦争中毒』ともども、若い世代に読んでほしいものです。西岡さんは『週刊金曜日』で4コママンガ「さらん日記」を連載しています。

長崎の一日目は魂の兄弟姉妹に再会したような、温かい楽しい時間でした。こうしたご縁がいただけたのも、911事件があって平和活動を続けてきたおかげです。911事件や戦争は悲しいことですが、そのことでいただいたご縁を大切に育てて、より平和で豊かな人間関係を築いていきたいです。

社会とは人と人の集まり。人と人が理解を深め、互いに思いやりを持てれば、自然とこの社会はもっと温かく生きやすい場になりますからね(まずは自分と自分のまわりから始めよう)。平和は日常の中にあります。

長崎に来る途中、この3月23日に他界した古賀武夫さんのご自宅に寄らせていただきました。佐賀に「地球市民の会」を設立した日本のNGO界のパイオニア的存在で、わたしがモンキーベイ自然保護基金をつくった頃にNGOの海外研修旅行で知り合いました。何度かわたしを佐賀に講演のために呼んでくれたり、わたしにNGO活動の基本を教えてくれたりして、多大な影響を与えた人です。

C型肝炎から肝ガンになり、昨年の暮れから大きく体調をくずし、3月に亡くなりました。その葬儀には1700人もが文字通り世界中から駆けつけたそうです。葬儀屋さんが「社葬でもこんなに集まらない。個人でこんなに集まる人はいない」と驚いたそうです。彼がいかに大きな存在だったかを物語っています。

なかなか佐賀まで行くチャンスがなかったのですが、今回やっと御霊前に手を合わせることができました。写真の古賀さんは本当に柔和で慈悲深いお顔になっていました。57歳とはあまりにも早すぎる。もっとお話がしたかった。

でも彼はやりたいことをとことんやり、精一杯生きて、旅立ったのだと思いました。あちらの世界でも忙しくやっていることでしょう。合掌。

8月8日の講演会は、午後2時から4時まで、長崎の教育文化会館の二階で行われます。テーマは「わたしの体と暮らしから始まる平和」。いつもとはちょっと違う、健康や環境の視点から平和を語ります。来た人が元気になって帰れるようなお話をします。

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