2008/08/29

東京湾に原子炉2基? ホントに大丈夫?

あまり話題になっていないけど、まもなく横須賀の米軍基地に原子力空母「ジョージ・ワシントン」(CVN-73)がやってきます(2008年9月25日の予定)。これまでも原子力空母が寄港したことはありますが、今回は横須賀が母港になる、というまったく別の話。

もし事故が起これば、横須賀市民はもちろん、首都圏の住民が被害を受けます。

昨日、私の手元に届いた『東京湾の原子力空母』(新泉社、1500円)を東京に行く電車の中で読み終えました。これは大変!もっと知らせなくっちゃ!と、このブログを書いています。

 USS GEORGE WASHINGTON (CVN-73)のJPG

仮に地震やその他の原因で大事故が起こった場合(炉心溶融など)のシミュレーションによると、被曝の影響は神奈川、東京、千葉はもちろん、山梨、埼玉、茨城の大部分、そして長野、群馬、栃木の一部が50ミリシーベルト(職業人の年間被曝線量限度)に達します。横須賀基地から半径8キロ内(横須賀周辺)は7シーベルトで全員死亡、13キロ以内(三浦半島から富津)は3シーベルトで半数死亡、26キロ以内(神奈川東部と千葉の東京湾沿側)は1シーベルトで急性障害と一部死亡、という被害予想です。

これがもし原子力発電所だったら絶対に許可されないぐらい危険なのに、どうして米軍の原子力空母だと許されるのでしょうか?「ジョージ・ワシントン」には、熱出力60万kWの加圧水型原子炉が二基搭載されています。二基で120万kWですから、日本最大級の美浜原発1号炉か2号炉に相当します。

横須賀の母港化が強要される(日本政府もなぜか後押し)理由は、横須賀が米軍の空母の母港になることが「極東地域の平和と安定に貢献」するから、となっています。

でも、イラクやアフガニスタンで起きていることをよくみて。本当に米軍が極東地域の平和と安定に貢献しているのでしょうか?米国の巨大な軍産複合体のモンスターと武力外交こそが世界各地で平和を踏みにじってきたのではないかしら?

わたしたちが翻訳した『戦争中毒』はブラックユーモアたっぷりで笑って読めるマンガだけど、『テロリストは誰?』はそんな外交政策がもたらした現実を、淡々と映したドキュメンタリー。決して笑って観ることはできません。

もしあなたが、フランク・ドリル編集の『テロリスとは誰?』(2時間、10本の映像収録)や、西谷文和監督の『イラク戦場からの告発』(30分、DVD)をまだ観ていないのでしたら、これらの渾身のドキュメンタリーを観てください。欲しい方はDMをくださいね。

人を殺し、町や村を破壊するだけではなく、大地を劣化ウラン弾で永遠に汚染し(兵士たちも被曝)、イラクに生きる人たちの未来を永遠に奪っていることに愕然とします。「これが平和と安定に貢献?」と誰もが思うでしょう。

そして米軍のために、もっといえば、軍産複合体を操って大儲けをしている人たちのために、首都圏の住民がこんな危険を負わされるのは、おかしいです。世界中に米軍基地はありますが、海外に空母の母港があるのは、なんと日本だけ!このことは意外と知られていません。さらには、攻撃力をもった戦闘艦の母港も日本の横須賀と佐世保だけなのです。この本を読むまで、わたしも知りませんでした。

東京湾の原子力空母のJPG

911事件以来、ますますやりたい放題の米軍と日米同盟の強化、ミサイル防衛(MD)構想、宇宙基本法、六ヶ所村の再処理工場の稼働など、どれもこれも見直しが必要です。根っこは同じ。よーく見極めて、声をあげていきましょうね。

まずは、この本『東京湾の原子力空母』(このブログ内のアマゾンで買えます)と上記2本のDVDから。どんなことも、知ることが解決への最初の一歩。

来月、日本初の原子力空母ジョージ・ワシントンがやってくる前に、もう一度、「本当に大丈夫?原子力空母」という声を地元の議員やマスコミに届けてみてください。
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<唐津への旅に持ってきた本>:『東京湾の原子力空母』『座右のニーチェ』『西の魔女が死んだ』。ここまでは読み終えた。今読んでいるのが、『闇のこどもたち』。児童買春や臓器売買に売られ、殺されていく子どもたちのことは少しは知っていたけど、衝撃。人間ってどこまで残酷になれるのだろう、そしてどこまで愛と勇気を出せるのだろう。私自身が問われている。



ここで『闇の子供たち』の予告編がみられます。現在、全国数カ所で上映中(有楽町スバル座、千葉シネマックスなど)!観て知って、信じられない現実を変えよう!

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめてコメントします。

ロボットと名乗っています。

いつも貴重な情報ありがとうございます。

中国との戦争の下準備でしょうか?そんなことが始まったら日本の取り合いでボロボロにされそうで怖いです。

「人間ってどこまで残酷になれるのだろう、そしてどこまで愛と勇気を出せるのだろう」

胸に響きました、自分に何ができるか分かりませんが子供に顔向けできない様な事はしないつもりです。(見て見ぬフリ×)

いつも応援しています。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

こんにちは。

世界中のほとんどの人は戦争なんてまっぴら。でも戦争で儲けている人たちが、権力を握っているこの世界。どこから変えられるのかわからないけど、日本人の貯金が米国債になって戦争費用にされていることは確かなので、そこから変える(貯金の預け先を変える)ことが一番効果があるかもしれないですね。自分の中にある愛と勇気(もちろん、逆もある)を育てて、それに基づいた行動をとりたいですね。

匿名 さんのコメント...

jumpingjackflatです。

恐らく、この「ウソ」は「非核3原則」時からのものだと思います。「持ち込む」の英語は、「introduce」だったと外交文書に記されてと聞いたことがありました。軍事的専門で、私の解釈間違っているなら、以下はまったくの妄言にすぎないことも付け加えておきます。 

「ふつう」の用法ではintroduceは、単に、「持ち込む」という意味ではないと思います。まさに、「lead ~ to the inside」です。つまり、「~を(恒久的に)設置する」です。

「核を恒久的に設置させない」という表現を
「持ち込ませず」という曲解を外務省が、国民に押し付けたものと思われまず。

度重なる、政府の「アメリカかの言うことを信じる」というバカのひとつ覚えのせりふにその正体を感じるのは私だけでしょうか。

つまり、「非核3原則」時点で、もうすでに、国民はだまされていたのだと思います。

ままま さんのコメント...

ゆみさん、こんにちは。
横須賀港に原子力空母が常駐・・・
知らなかった。
何故、話題にならないのでしょうね?
怖い。

自分が知ったことを少しでも広げようと、今日、こんな会を開きます。
いつの日か大阪でも「平和映画祭」を開けたらいいなあ・・・と思いつつ。
案内文を紹介しま~す。
参加者は三人です♪
   まままより
~~~~
来たる8月31日(日)13時から、我が家で「ミニ上映会」を行います。
上映する映像は
①六ヶ所村通信vol4(75分)
②イラク、戦場からの告発(32分)
③アメリカばんざいダイジェスト版(20分)TBSニュースより
④ナターシャ・グジーさんの話と歌(10分)NHK視点論点より
の4本の予定です。

上映後は軽い食事をしながら、みんなで情報交換をしましょう。
キャベツ酵素ジュース、玄米粥、サラダを用意します。
参加費は500円です。

7月19日~21日に東京平和映画祭に行ってきました。
上映された12本とも素晴らしい映画でした。
映画の持つパワーとメッセージ性に改めて感動し、少しでも周りの人に伝えたいな、
と思って今回の上映会を企画しました。
①と②は映画祭でも上映されたものです。

8月最後の日を、日本・イラク・アメリカで起きていることを知り、これからの地球
のことを考える日にできたら嬉しいです。
スペースに限りがあるのと食事の用意の関係で、参加不参加を8月28日(木)までに
お知らせいただけたら幸いです。

神瀬麻里子

PS
我が家は地下鉄御堂筋線の北の終点「千里中央」駅から徒歩10分です。