http://kikuchiyumi.blogspot.com/2011/07/blog-post_07.html
原発事故の後、福島の有機農家や酪農家の方が相次いで自殺しました。将来の夢を断たれた方の無念の自殺でした。
私にも夢があります。自分で米や野菜や果物を育て、自分たちの排泄物も大地に還す循環の暮らしを実践しながら、子どもたちを元気に育てる(ここまでは鴨川でやってきました)。そんな暮らしを若い人たちにも伝え、できれば、日本以外の大量消費国(アメリカやオーストラリア)でもそれを実践して広めることです。
でも大地が放射能で汚染されてしまったら、その夢はあきらめざるを得ません。子どもたちを健康に育てることすらできないからです。
大阪の「若松」の大二郎くんが「ただ子どもを元気に育てたいだけなのに、そんな当たり前のことがこんなに難しいなんて」と、原発事故後の日本で暮らす幼い子ども2人の父親としての苦悩を語ってくれました。
実際、福島第一原発から今も漏れ続ける放射能が、今後どの程度大気や大地や海を汚染し、それがどの程度私たちの食べるものに入ってきて、どの程度の健康被害を引き起こすかは、わかりません。参考になるのが、25年前に起きたチェルノブイリの原発事故ですが、あの事故の影響でさえ、いまだに終わっていません。
こちらは必見のドキュメンタリー『汚された大地で チェルノブイリ20年後の真実』。
http://www.youtube.com/watch?v=PHeq8TfSRBM
「人が次々死んでいきます。みんな50歳まで持たないのです」という厳しい現実。
現在、福島の一部の地域は、チェルノブイリで強制移住となった地域よりも高い放射線量になっています。そこに住み続ければ、放射能の感受性が高い子どもたちに深刻な健康被害が出ることを、私たちはチェルノブイリから学び、子どもたちを速やかに退避させる必要があります。
7月6日、大阪の沖縄カフェバー「南ぬ風」でまーちゃんバンドのまーちゃんと語りと歌とワークショップのコラボしました。突然の企画でしたが、35名の人たちと悩みや恐れや希望を分かち合いました。
参加者が語ってくれたことを一言にまとめると、この一言。
「夢があるなら、原発を止めよう」
につきます。
あなたが将来したいことがあるなら、原発を止めましょう。
あなたが繁栄を望むなら、原発を止めましょう。
あなたが健康に長生きしたいなら、原発を止めましょう。
子どもが元気に育つことを願うなら、原発を止めましょう。
静かにあたりまえに暮らしたいなら、原発を止めましょう。
幸せになりたいなら、原発を止めましょう。
美しくなりたいなら、原発を止めましょう。
起きてしまった原発事故をなかったことにはできません。環境中に出てしまった放射能の影響は、内部被曝を通じて私たちのDNAに刻まれ、次世代に受け継がれていきます。次の大地震の前に原発を止めなければ、地震国の日本に未来はないでしょう。
この植草一秀さんのブログ*に共感します。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-2a22.html
「人類を滅亡させかねない深刻な核事故が発生したにもかかわらず、原発推進に一斉に足並みを揃える利権複合体の存在は、この国の中枢が、私利だけを追求する悪徳集団と化していることを象徴的に示している。」
「私は自分の健康を差し出してしまったのです。健康より大事なものたちはないのに。取り返しのつかないことをしてしまった」
チェルノブイリ原発事故処理で表彰され、その後、18年経ってガンになった男性の言葉です。
今もこの瞬間も、高い放射線の中で暮らす人々。今日も原発からの放射性物質は漏れ続け、その範囲はどんどん広がっています。今や東京や千葉の一部でも、放射線管理区域以上の線量が計測されています。放射性物質は風にのり、雨とともに、食べものや水に入り込んで、私たちの体内に蓄積されていきます。
低線量被曝によって最初に現れる現象は、不妊や流産や死産です。この頃はそんなに表に出ません。それから乳幼児死亡率の上昇とか先天性異常の増加となり、放射線の影響が疑われる事象が目に見えて来ます。やがてガンや白血病の増加が顕著になり、放射線の影響がかなり決定的になります。しかし、因果関係の証明はできないので補償もされないでしょう。こうして、産官学メディア複合体によって、原子力産業はずっと守られてきました。
私は、いのちと引き換えの電気なんていりません。
あなたに夢があるなら、子どもたちの幸せを望むなら、原発を止めましょう。玄海も伊方も島根も大飯も柏崎刈羽も、どこも再運転を許してはいけません。狭い日本はどこも原発現地であり、どこでも地震は起き得ます。あなたのお住まいの近くの原発を、どうか止めてください。現在の運転状況はこちらです。
http://staff.energy-shift.org/2011/05/622
原発を再稼働をさせないために、あなたの声を県議会に、地元の国会議員銀に、地元のメディアに届けてください。私たち一人一人は小さな力ですが、一人一人が声をあげて、放射能があなたやあなたの愛する人の健康を奪う前に、地震国の原発を全て止めましょう。
*これを書いたあと、このサイトを読みましたら、マスコミの松本復興相報道には、「意図」があることがわかりました。やはり、報道を鵜呑みにしてはだめですね。
*読んでいただき、ありがとうございます。読んで下さる方がいるから、書く意味があります。私の活動を「応援するよ!」という方は、下の緑のBlog Rankingのクリックをして下さいね。
1 件のコメント:
大手のメディアを通じて原発の恐ろしさをアピールする事は難しいのでしょうか。ソフトバンクの孫さんなんかは協力してくれないのでしょうか??真剣に考えていない人はまだまだ山ほどいます。そういう人たちに関心をもっていただけるような事はできないでしょうか?電力会社はいろんなところで私たちに原発は安全だと刷り込んできました。テレビの宣伝、街頭広告etc...それを反原発で出来ないのでしょうか?日本の大手メディアはそれも出来ないくらい腐っているのでしょうか??
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