署名って地味だし、やったって無駄、という人もいるけれど、でも国際的に地雷を禁止させた力だって多くの人の署名から来ています。だから、小さくてもできることをやり続けるって大事だと思うの。今日は2つの署名をお願いします。
まずは、UNIFEMが始めた女性に対する暴力を終わらせるキャンペーンの署名。
http://www.saynotoviolence.org/index.htm 全女性の3人に1人が生涯で性的、肉体的暴力を受けているという現実(そして性暴力被害者の5人に1人が自殺)を終わらせるために、インターネットでの署名を始めました。サイトにいくと素敵な署名ブックが現れ(音楽がちょっと暗いけど)、人気女優のNicole Kidmanさんの写真と、その右側に彼女がこの署名に名前を書いた理由と、あなたの名前を書く署名サイトに行くボタン(Add Your Name)があります。
わたしが署名をしたときは586191人でした。もし日本語を読む方の1割が署名してくれたら、この10倍にもなるでしょう。簡単なのであなたも署名して、ご自身のネットワークで広めてください。
右下に三つの青色の四角があり、その左の四角「Add Your Name」をクリックして、次の画面の最初にあなたの名前をローマ字で、その次にあなたのメールアドレスを入れるだけです。
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今日、この署名のお願いをあるメーリングリストに送り、追伸で「私自身も3人の1人です」と書いたところ、ある方から驚いたというコメントと、その人の懸念が書かれていました。 彼女の懸念とは、わたしが夫の暴力を受けていると誤解されかねない、ということでした。
誤解されないために、わたしの体験をオープンにします。もう20年以上も前のことで、とっくに癒されている体験なのでシェアすることは全く問題ありません。同じ性的暴力を受けた方の励ましになれば、と思います。「つらくても、泣き寝入りをしないで」というエールです。「3人にひとり」という現実を女性も男性も真剣に受け止めて、何ができるか考えてくれれば、と思います。
性暴力被害をなくすために今、全国を歩いている「
るいるいサンタ」によれば、性暴力被害者の5人に1人が自殺をしているのだそうです。痛ましいです。なんとかしたい!!るいるい、がんばれー。
わたしがレイプされたのは大学生のとき。スキーで靭帯を痛めたときに最初に治療を受けた外科医のミスで歩けなくなり、その再治療のために有名な接骨治療院(プロのスポーツ選手などが通う治療院)に通っていました。評判の治療師の腕は良く、この人のお陰で私はまた歩けるようになりましたので、そのことには感謝しています。治療台の上のわたしをレイプをしたのはその治療師です。そのことを「治療なのだ」と称して行いました。
わたしはこのことを親にも恋人にも友人にも言えなかったけれど、2歳上の姉にだけ相談できました。彼女に話したとき、空っぽになるまで泣きました。そのとき姉が「だまっていてはダメ、こういうことが繰り返されないためにね」と励ましてくれたので、警察へ被害届を出し、その後、姉と彼女の夫とその友人のサポートでこの治療院を閉鎖させることができました。
このとき一番辛かったのは警察への被害届けのときに、若い男性警官二人にそのときのことをこと細かく話さなくてはならなかったときです。相手がニヤニヤしているのがたまらなかった。婦人警官だったらもう少し楽だっただろうと思います。こういうあたりが改善されると、性犯罪被害者が「セカンドレイプ」をされなくてすむでしょう。
ちなみに、わたしはこれまで自分が愛した恋人からも、結婚相手からも暴力を受けたことはないので、とてもラッキーだと思います。4人の子どもに恵まれ、今も幸せな結婚生活を営んでいます。
心配してくれた方、どうもありがとうございます。
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さて、もう一つは、子どもたちの通う学校でのこと。最初、お友達から「職員会議で、挙手・採決の禁止の通達があったので反対の声をあげてほしい」とメールをもらったときは、なんのことだか「?」だったのですが、こういことでした。
東京都下の公立学校の職員会議での「挙手・採決禁止」の通知、とは、職員会議で先生が手をあげて自由に意見をいうこと(挙手)や、職員が話し合ってなにかを決めること(採決)を禁止し、上からの命令に従うことを強制した、ということです。
その根拠は東京都教育委員会が2006年4月に出した「学校運営の適正化について」という通知です。それに対して、都立三鷹高校の土肥信雄校長が、「おかしい」と声をあげ、都教委との公開討論を求め続けています。
言論の自由がなくなったとき、戦争がやってきて、戦場に子どもたちを送り出した悲しい歴史があります。それがまた繰り返されないように、子どもを持つ人も、持たない人もこの問題に注視し、よかったら署名もしてくださいね。(わたしも早速署名して、応援メッセージも送りました)
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■賛同署名の呼びかけ■
東京都教育委員会が職員会議での挙手・採決を禁じた通知について、都立三鷹高校の土肥信雄校長が、都教委との公開討論を求め続けているにもかかわらず、都教委はいまだ応じようとしません。
土肥校長が求める公開討論に、都教委は応じてほしい!
ぜひ応じるべきだということで、下記の研究者・著名人の呼びかけ人一同で、都教委に「土肥・三鷹高校長との公開討論に応じてください」という要請書を提出することになりました。
※下記の要請書にたくさんの賛同署名を添え、12月上旬くらいに記者会見を開き都教委に提出の予定です。
※「賛同署名」の第1次締め切りは、2008年11月20日とします。みなさん!ぜひ賛同署名のご協力をお願いします。
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インターネット署名
PC用 ケイタイ用
携帯電話にも転送お願いします。
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<要請書>
東京都教育委員会 殿
◆土肥・三鷹高校長との公開討論に応じてください◆
東京都教育委員会は2006年4月、「学校運営の適正化について」という通知を出し、職員会議において職員の意向を確認する挙手・採決を禁止しました。この通知に、私たちはたいへん驚き、衝撃を受けました。
教育は、子どもたちを育む教師同士の協力と協働なしにはなりたたない営みだからです。そして日本は民主主義社会であり、学校が校長から教師への、また教師から子どもたちへの一方的な上意下達、命令服従の場であってはならないからです。
こうした私たちの懸念と憂慮に応えるかのように、2008年8月、都教委に対し、通知の撤回を求めて公開討論を要請したのが、土肥信雄・三鷹高校長でした。
土肥校長は、その要請書の中で、「教員には、何を言っても意見が反映されないのなら言っても意味がないという空気が広がっている」と述べ、「生徒に民主主義を教えなければならない学校だからこそ、生徒を教える教員組織は民主的に運営されなければならない」と通知撤回要請の理由を明らかにしています。
私たちには、土肥校長の言葉は極めて真っ当であり、常識にかなうものに聞こえます。
2008年9月27日、三鷹市武蔵野公会堂で、土肥校長の話を聞く集いがもたれました。都教委が公開討論に応じないのであれば、自分の意見を表明するとの土肥校長の決意を実行に移したもので、350名定員の会場に倍以上の人びとが詰めかけました。数百人が会場に入れず帰らざるをえませんでした。この問題に対する市民の関心がいかに大きいかを示したものといえます。
都教委は、公然と異議を申し立てる土肥校長に対し、校長が報道各社に配布した文書の中で「守秘義務に違反した」などと別件での処分をちらつかせ、真摯で建設的な意見表明を封じようとしています。それは、「挙手・採決の禁止」と同根の専制的な行政手法ではないでしょうか。
私たちは、ここに改めて都教委に対し、土肥校長との公開討論を求めます。
活発で生き生きした学校を創り、民主主義社会を豊かに築く次世代を育てていくための方向を考え合うために、ぜひ生徒、教員、保護者、都民の前で語り合っていただきたいと思います。
2008年12月15日までに文書での回答を求めます。
2008年11月4日
(呼びかけ人)
・藤田英典(国際基督教大学教授)・尾木直樹(教育評論家)・勝野正章(東京大学准教授)・石坂啓(漫画家)
・広田照幸(日本大学教授)・喜多明人(早稲田大学教授)・西原博史(早稲田大学教授)・池田香代子(翻訳家)
・醍醐 聰(東京大学教授)・奥地圭子(東京シューレ)・小森陽一(東京大学教授)・毛利子来(小児科医)
・暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)・堀尾輝久(東京大学名誉教授)・佐貫 浩(法政大学教授)・佐高 信(評論家)・奥平康弘(東大名誉教授)・高橋哲哉(東京大学教授)・上原 公子(元国立市長)・成嶋 隆(新潟大学教授)・大門 哲(元 都立豊多摩高校校長/元杉並区教育委員)・林 量俶(埼玉大学教授)・荒牧重人(山梨学院大学教授)・井出孫六(作家)・安藤聡彦(埼玉大学教教授・元国立市教育委員)・世取山洋介(新潟大学準教授)・山本由美(東京田中短期大学準教授)・高嶋伸欣(琉球大学名誉教授)・青木 悦(教育ジャーナリスト)
<順不同>
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※問い合わせ先:
ganbaredohi@yahoo.co.jp 土肥校長とともに学校に言論の自由を求める保護者&市民の会
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