2011/01/31

サンフランシスコ国際空港で

非暴力コミュニケーション(NVC)のリーダーシッププログラム2011の最初の強化合宿を無事終えて、空港で東京行きのフライトに乗る所です。今回、初めて羽田空港からサンフランシスコに飛んだのですが、アクセスが良くて気に入っています。意外にも鴨川の我が家からは、成田空港より羽田空港の方が近くて行きやすいのです。

今回の合宿で学んだことは、実にたくさんあります。たくさんありすぎて消化不良、という感もあります。

はっきりしたことは、NVCは単なるコミュニケーションの技術ではない、ということ。私の生き方、考え方、人との関係の持ち方を根本的に変えることになりそうです。

社会を変えること(より平和に、より公正に、より持続可能に)は一人一人が自分自身と本当につながり、その真のニーズに基づいて行動することによって、自然に変化していくのかもしれない、と思い始めました。

行動の前に、自分自身のコアニーズ(一番大事にしていること)に気づいていること、それとつながっていることが何より大事なのだ、と。

リーダーシッププログラム終了後、サンフランシスコまでスリランカからの参加者と一緒に車で戻り、空港でレンタカーをして、サンタクルーズの友人・ジェーンを訪ねました。ジェーンと出会ったのは、昨年6月のバイオニアーズ会議のときです。たまたま女性のワークショップのときに、2人組でやるエクササイズのときに私の相手になったのがジェーンです。偶然はすべて必然、と思う出会いの一つです。

彼女はサンタクルーズの市街地に比較的大きな庭を持っていて、そこにはアボカドの樹が1本あります。他にもリンゴ、ビワ、いちじく、サクランボ、レモンなど、いろいろな果物がありました。彼女はこの庭を自給用のオーガニックガーデンにしたいので、私たちに手伝ってほしい、という希望を持っています。

広さはちょうど1反ぐらい。野菜を育てるには気候も土も理想的であることがわかり、わくわくしています。6月にもカリフォルニアでNVCの2回目の強化合宿があるので、そのときには少し早めに来て、庭作りができたら、と思います。

この巨大な消費社会のアメリカで、小さな庭で野菜が自給できることを実際にやってみて、アメリカ人に共有できたらどんなに楽しいだろう、どんな変化を生み出せるだろうか、と夢は膨らみます。


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2011/01/29

1月29日から『ZERO』@テアトル梅田/上関原発

NVC7日目は、人間の多様性について学びました。そして、最後は「Know Talent Show」というパーティー。今、真夜中の2時過ぎですが、まだ起きています。この1週間の学びについては、後に記事か何かの形でまとめようと思います。

山口県庁の前で、二十歳になるかならないかの若者たちが、山口県上関町田ノ浦原子力発電所予定地の埋め立て工事の一時中止と、埋め立て許可の再検討を求めるハンガーストライキを21日より開始した、とのお知らせを受け取りました。若者がここまでするわけは、ブログを読んでくだされば理解できます。

ブログ:http://blog.goo.ne.jp/newgenerations
ユーストリーム http://www.ustream.tv/channel/hungryboys

もう1週間以上経ちますので、彼らのいのち、健康状態が心配です。

日本にこれ以上、原発が必要でしょうか。
原発のもたらす利益と不利益と、どちらが大きいでしょうか。
私たちのエネルギーの需要を満たしながら、環境やいのちの安全性を守る選択はないのでしょうか。

私個人は、地震の頻発する国は原子力を持たないほうがいいと思っています。


さて、1月29日からいよいよ『ZERO:9/11の虚構』が初めて関西で上映開始です。お近くの方はぜひ!
http://zero.9-11.jp/

10年たっても911事件の再調査を求める声は根強くあります(さらに大きくなっています)。911について政府やマスコミ報道とは違う話が存在することを、この映画を通して知ってほしいです。

2月1日に帰国してすぐ、私の講演会が続きます。

2月4日は新橋で「天然村セミナー」。「心も体もきれいになるライフスタイル」というテーマは、天然村の方がつけてくれたものですが、空気と水と食べものがキレイになると、体はキレイになると思います。また、東洋哲学の「心身一如」の法則からすれば、このタイトルは(気恥ずかしいけれど)あり得る、と思います。

私の「田舎暮らし」 ~心も体もきれいになるライフスタイル~

http://ameblo.jp/omoyoshi/entry-10779456851.html

きくちゆみの安房鴨川山間地便り(19) ~田舎暮らしの楽しさ~

http://ameblo.jp/omoyoshi/entry-10780515032.html

2月6日は松本、7日、8日は原村でお話しています。

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2011/01/28

NVC合宿6日目:ロールプレイとNVCとお金・時間・人間関係

今日はとても遅くなってしまった(11時半までセッションがあった)ので、今日一日やったことを私の記録のために簡単に書きます。

午前中は共感を深める練習、それから過去/現在で諍いや争い、あるいはしこりが残っている相手を自分が演じたり、相手に演じてもらったりしながら、NVCを使った反応とそうではない反応をやってみて、その違いを体験しました。

午後は3つのグループに別れて(先生が3人いる)、イントロの続き、アクティビティー(エクササイズ)の事例、オープンセッション(なんでもあり!)の時間を持ちました。これぐらい小さいグループになると、発言しやすくなります。私はキット・ミラー先生のオープンセッションに出ました。

夜はお金と時間と人間関係の3つで自分が「足りない」と思っているテーマを選び、それが足りないことに関する話をペアでして、それに対して共感をもらう練習をしました。4人組になって、自分が選んだものが「不足しているとき」と「十分にあるとき」を無言でジェスチャー表現し、外側にいる3人がそれを見て感じたことをジェスチャーで返す、というエクササイズでは、自分が「不足している」ジェスチャーのときにまわりに与えるインパクトが悲しく、重たく、苦しいものであることに驚きました。

フランソワ先生は毎朝、必ず自分に「自分は十分である、自分は十分持っている(I am enough, I have enough」と言い聞かせるそうです。

これは自分も、明日からまねしてみようと思います。


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2011/01/27

業務連絡:メールが使えません/NVC合宿5日目

コンピュータの調子がおかしくて、メールの送受信ができません。もし私に用事があるときは、このブログにポストしてくださるか(ブログの内容に関係ない投稿は公開しませんので、ご安心ください)、森田玄のメールアドレスをご存知の方はそちらに送るか、どちらかを選んで下さい。明日、マックに詳しい人に相談します(今日はもう真夜中を過ぎているので、対応ができません)。

5日目のNVCも無事終わり、だいぶ仲良くなった参加者たちは夜遅くまで話し込んでいます。私も先ほどまで暖炉の火の周りに集まって10人ぐらいで雑談していました。日本、スリランカ、カナダ、イスラエル、アメリカからの参加者がそこにいました。

今日の学びはグループプロセス。グループをリードしているとき、議題が何か(誰の質問がテーブルに上がっているか)、グループにリクエストするときの質問の仕方、メンバー一人一人のニーズを大切にすること、自分が話すときは何のニーズを満たすために話しているのか明確であること、などを学びました。

英語が難しくて、ついていくのが大変です。明日の朝は、英語のことで私からグループ全体に提案をすることになっています。私の目標はグループの時間をあまり取らずに、自分のニーズ(理解、学び、成長)を満たすことです。

うまくできるでしょうか。


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2011/01/26

NVC(非暴力コミュニケーション)合宿4日目:イントロ(導入)

今日はこれからNVCを教えていく人のために、「イントロ(導入)」、つまりNVCを初めて紹介するときに何を伝えるかを勉強しました。リードはフランソワ・ボーソレイユ。彼は何度か日本に来てNVCを教えていますので、ご存知の方も多いでしょう。2011年のリーダーシッププログラムは、フランソワと去年も教えてくれたロクシーの2人の先生がリードしています。

NVCは2つの部分、4つの部品(コンポーネント)からなっています。

2つの部分とは共感(Empathy)と表現、聞くことと話すこと、と置き換えてもいいかもしれません。
4つの部品とはOFNR(オフナー、と発音)、つまり、Observation(観察), Feeling(気持ち/感情), Needs(ニーズ/欲求), Request(リクエスト/お願い)のことです。

共感は Feeling(気持ち/感情)とNeeds(ニーズ/欲求)から成っていて、表現はOFNRから成っています。

ここまでがNVCの基本中の基本です。

それから「共感でないもの」をカードを使って練習します。このセッションは毎度のことですが、面白くて笑いが溢れます。とはいえ、私たちが日常やっている会話は、ほとんどすべて「共感でないもの」ばかりです。

たとえば以下の例が「共感でないもの」として挙げられます。

情報を集める:相手にあれこれ聞いて情報を集める。「前にも同じことがあった?」「いつから続いているの?」
一枚上手になる:問題が取るに足らないと思わせる話をする。「そんなのたいしたことないよ。私なんて・・・」
油を注ぐ:相手に同意し、問題に関して相手を焚き付ける。「そうだよね、あいつはまったく」「そう、それは絶対・・・」
感じさせない:相手が感じていることを否定する。「そんな風に感じないで・・」「状況はそんな悪くないって」
物語を語る:「そう言えば昔、自分が・・・」
アドバイスを与える:相手の問題を解決する自分のアイデアを伝える。「そういう場合はこうした方がいいと思うんだ」
評価・批判する:「あなたはとても・・・だ」「いったい、いつになったら学ぶの」
分析する:「私が君の問題をどう考えているか知っているかい?そもそもの問題は君が・・・」
同情する:「ああ、かわいそうに・・」「その気持ちはよくわかるよ」
命令(指図)する:相手にどうすべきか言う。「文句を言ってないで何か・・・」
教育する:理論で説得する、講義する。「そういう風に考えるのは本当に健康に良くないよ」
注意をそらす、避ける:相手が言ったことを冗談にしたり、相手の感情を避ける方法を見つける:「人生ってそんなもんだよ。さて、お昼ご飯は何だろう?」

そこで一人の参加者にボランティア(話し手)になってもらい、最近起きた誰かとのちょっとした問題、いざこざを話してもらいます。その話に対して、残りの参加者は自分が受け取ったカードの例にあてはまるような言葉をかけます。

話し手に、「共感ではない」反応を受け取ってどう感じたか、を話してもらいます。

一通り「共感ではない」返事を受け取った後は、「グロックカード」の出番です。グロックカードとはNVC独特のもので2セットあり、1セットが「気持ち」のカード、もう1セットが「ニーズ(欲求)」のカードです。これを使って、NVCが勧める「共感」的反応を練習します。

半分の参加者に「気持ち」カードを数枚ずつ、もう半分の参加者に「ニーズ」カードを数枚ずつ配ります。そしてもう一度、同じ話をしてもらい、その話から想像しうる気持ちのカードを持っている人は、そのカードを話し手の前に起きます。その気持ちにあてはまる(奥にある)ニーズのカードを持っている人は、その気持ちのカードの横にニーズのカードを置いていきます。

そのときにかける言葉は次のようになります。「(あなたは)悲しいですか」「それは尊重してほしいからですか?」

こうして、複数の気持ちとニーズのカードを置いてもらった後、話し手に「共感を寄せてもらうと(つまり、気持ちとニーズを想像してもらうと)どう感じましたか」と聞きます。

たいていの場合、共感ではない反応より、共感的な反応のほうが、「理解された」「よく聞いてもらえた」と感じるようです。

この後、ペアになって一人ずつ、最近起きた小さな問題を分かち合い、それに対して相手が「気持ち」と「ニーズ」を想像して、共感を与え合う練習します。だいたいこの辺まででイントロは終わります。

午後は参加者がリーダーになって、イントロを練習し、その後、フィードバックをする(具体的な観察をし、それについてどんな気持ちがして、それはどんなニーズが満足したか、を含める)ことを練習して、一日が終わりました。

これを書いている今は、もう午後10時です。朝から晩までびっしりNVCの学びと練習が続き、私の人生がより豊かになっています。日本に戻ったら、この体験を必要としている人たちに分かち合いたいです。


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2011/01/25

無事、アメリカ到着/NVC合宿に合流

母の告別式と初七日の法要を終えた足でそのまま羽田空港からサンフランシスコへ飛びました。

米国入国のときはまた別室に呼ばれました。「ああ、またか!」と一瞬思いましたが、今回は10分で面接は終わり、無事入国。これも天の計らいかもしれません。

空港からは公共交通がないので、民間のシャトル便を呼んで、カリストガの「Mountain Home Ranch」まで真っ暗の道を3時間半。「本当にこの道であっているのかしら?」と心細い思いで何度も運転手さんと道を聞いたり、探したりしながら、やっと到着しました。

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もう夜9時近くでしたが、非暴力コミュニケーションのセッションは続いていて、その部屋に入ると40名ぐらいの参加者から暖かく迎え入れられました。みんなが私の母のことを祈ってくれていたそうです。

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さて、私にとって初日、みんなにとっては3日目(24日)のワークは、まず自己共感(Self Empathy)から始まりました。まずは自分の気持ちとその奥にあるニーズにつながることが、NVCの第一歩であり、土台。いつも他人のことばかり気にしている人にとっては、難しい作業です。

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それからリクエストの練習。NVCを実際に日常で使うときに、リクエスト(お願い)とディマンド(命令)の違いについて明確に理解していることが大事です。相手の「NO」を受け取れない時、受け取ってもそれをジャッジ(判断)してしまうときは、リクエストではなくディマンド(命令)している証拠です。

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そして午後は「共感のグループ」の時間。この合宿中、4名のグループで互いに共感を与え合います。その後、共感を与え合うとことを先生に見てもらい、コーチングを受けました。

夕飯の後は、私の尊敬するジョアンナ・メイシーの「真実の曼荼羅」のワークを若いリーダーがリードし、恐れ・怒り・嘆き・喪失の感情に関するそれぞれの真実を吐露し、最後に希望を分かち合いました。私にとってはこのセッションが大事で、終わってからさらに1時間延長して曼荼羅に留まり、みんなの真実を聞き、自分の真実を分かち合いました。

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明日からはいよいよ、NVCの導入(イントロ)をリードする練習です。NVCを教えたり、分かち合えるようになるためのもっとも基本的技術を学び、練習します。

今日の午後の共感グループでは、母のことをたくさん聞いてもらえたので、ありがたかったです。このグループと一緒なら、どんな大変なことでも乗り越えられる気がします。

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2011/01/23

母の旅立ちを見送って

羽田空港の国際戦ターミナルでサンフランシスコ行きを待ちながら、これを書いています。

思えば3日前、ここで同じ便にまさに乗り込もうとしているとき、姉からの電話で呼び戻され、母の元へ駆けつけたのでした。

母は1月21日、入院していた越谷の十全病院で息を引取りました。75歳でした。脳梗塞をしたあとは話せないまま、最後は心不全を併発して亡くなりました。

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母の容態が急変した1月20日に、私は非暴力コミュニケーション(NVC)の一年間のリーダーシップトレーニングを受講するために夜中の便でサンフランシスコに発つことになっていました。

その日は第8回東京平和映画祭の実行委員会に出席してから空港に向かうつもりで、スーツケースを持って東京に向かっていたのです。そのとき姉から、母の容態が思わしくない、と電話が入り、そのまま病院へ向かいました。

病院に着くと、母は無意識の中、頭を左右に降り続けていました。まだ目は見えているようで、私が声をかけると反応があります。すでに血圧が下がり始めていたので、血圧を上げる薬を投与されており、呼吸は150〜60で苦しそうでした。私は母の足の裏の腎臓や心臓や肺のつぼをマッサージしましたが、そんなことが効くような状況ではありません。

私の乗る予定のフライトは出発が羽田、時間は真夜中過ぎだったので、出国に間に合うぎりぎりの午後8時半まで病院にいて、それから空港へ向かいました。空港で玄さんと合流し、無事出国手続きを済ませましたが、母のことが気になり、機内に乗り込まずロビーにいました。そして、ファイナルコール後の最後の乗客になろうとした瞬間、姉から電話があったのです。

「もう今晩が山場だと思うと医師から言われた。アメリカに行くかどうかはゆみが決めればいいけど、戻ってきた方がいいと思う」

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大きな決断でしたが、私はそこでアメリカ行きを断念し、玄さんを見送り、出国手続きを取り消しました。空港を出る頃にはもう真夜中を過ぎていて、越谷まで行ける電車はすでになく、北千住行きの深夜バスに乗り込みました。そこまで甥っ子に迎えに来てもらい、一路病院へと急ぎます。

病院に着いたのは午前1時半過ぎだったでしょうか。母はもう頭を振っていませんが、呼吸は相変わらず早く、目の焦点が合わずに宙をさまよっています。担当医の話では心臓がかなり弱っているので、持ち直すかどうかわからない、とのことでした。

病室には姉と私(母の子ども全員)、姉の夫、姉の3人の子どもたちが集まっていました。私は足の裏をマッサージしたり、腎臓を暖めたりしていましたが、少しずつ母の体が先の方から冷えていくのがわかりました。

やがてだんだん心臓の鼓動がゆっくりと弱くなっていって、子どもと孫が見守る中で静かに亡くなりました。1月21日、午前4時25分でした。

亡くなった直後は苦しそうな顔をしていたので、長い闘病生活は本当につらかったのだろう、と思いました。その後、看護婦さんが彼女の体から様々な装置や管を外し、院長先生が体をキレイにしてくれました。午前7時に母を病院から自宅に搬送し、生前、両親が眠っていた部屋に安置しました。

するとまもなく、彼女の表情が変化して、仏さまのように微笑んでいます。最後の苦しみから解放されたからなのか、最愛の父との再会を果たしたからなのか、それとも自然とそうなるものなのか。

ともかく、私は母の微笑む顔を見てなんとも安心したのです。母はもう苦しんでいない、と心から思えました。

その晩は父と母が最後に暮らした越谷の家で、母と同じ部屋で寝ました。翌日は午後2時に母がまだ元気だったときに暮らしていた板橋区の小豆沢ホールに搬送され、身近な家族だけで納棺しました。そしてお通夜は私と娘がホールに泊まり、今日、午後1時から家族だけの告別式、それから出棺して戸田斎場で荼毘に付し、初七日の法要まで無事終えました。

母のことでは、生前の母のことを知らない人からも、本当にたくさんの暖かいお言葉やアドバイスをいただきましたので、ここに報告させていただきます。どうもありがとうございました。

母が亡くなった日はなんと偶然にも父の誕生日でした。母にとって最愛の人だった父と、今はもう一緒になっていることでしょう。父の誕生日プレゼントとなって母はあちらの世界に旅立ったんだね、と家族の誰もがこの偶然をそのように解釈しました。

あの日、姉の電話があと数分遅かったら、私は機中の人となっており、母の最後に立ち会えませんでした。そして今、こうして彼女の旅立ちをきっちり見送り、3日遅れて渡米します。

もう母と会えないのは淋しいけれど、心は静かです。母はきっと、私が非暴力コミュニケーションを学ぶことを応援してくれると思います。

それでは、私も旅立ちです。

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2011/01/20

♪ 久々のポッドキャスト:天然村、そして「きゅもん」♪ - 17分35秒 - 4.5 MB

PodCast GIF

昨日は我が家に「きゅもん」こと九門亮(くもんまこと)さんが遊びにきてくれました。彼は三浦半島でエネルギー農法という彼独自の自然農法で、エネルギーの高い野菜を育て販売している若者です。

詳しくは彼のブログを読んでみてください。
http://ameblo.jp/gokokuhoujyou/

きゅもんさんのJPG

私はまだ彼の野菜を食べたことはありませんが、食べた方の感想を聞くと、とても美味しいみたいです。なんせその土地の精霊と対話しながら野菜を育てているということで、開墾から収穫までの何もかも機械を一切使わず手作業でやっています。

そんな彼が我が家の野菜を食べて「おいしい」と言ってくれたので、とてもうれしかったです。IT産業に11年間務めた彼がまったく未知の農業の世界に入り、完全無農薬・無肥料はもちろん、すべて手作業で愛情を込めていのちを育てている!こういう若者に会うたびに、希望を感じます。あとで彼のインタビューをアップしますので、タイトルをクリックして聞いてくださいね。

さて、前にもちらっと紹介したことがあるかもしれませんが、私は鴨川にこの春オープンする「天然村」というプロジェクトに関わっています。都会に暮らしながら田舎暮らしも実現する「お試し田舎暮らし」というコンセプトの「天然村」では、今の都会での仕事を続けながら、一部田舎暮らしを体験したい方や、仲間のいるコミュニティの中で野菜や米作りを覚えていきたいという方にぴったりの新しい暮らし方・住まい方を提案しています。

ぎりぎりの告知で申し訳ないのですが、本日1月20日、天然村のセミナーが東京・新橋で行われます。
http://www.tennenmura.net/countrylife_seminar.html

2月4日には私もこのセミナーの講師として新橋でお話をしますので、都会暮らしをキープしながら田舎暮らしもしたい人は、ぜひお集りください。

私は今晩(真夜中)また太平洋を飛び越えて米国で10日間びっしりNVC(非暴力コミュニケーション)のトレーニングを受けてきます。4月後半にはBay NVCの共同創始者のミキ・キャシュタンを日本に招聘しますので、乞うご期待。

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2011/01/18

119に911をひっくり返す:『ZERO』明日から全国10カ所で

明日は1月19日。

日本の救急・火災の番号は119番。
アメリカの救急・火災の番号は911番。

日本の119はアメリカの911をひっくり返した数字なので、政府公式説をひっくり返す映画『ZERO』をコロナグループが10館で同時にかけてくれることになったのです(普通、土曜日が上映始まりが多い)。

というわけで、明日からコロナグループ全国10カ所で『ZERO:9/11の虚構』同時多発上映が始まります。
http://zero.9-11.jp/movie/coming_soon.html

仙台コロナシネマワールド [ 宮城県仙台市 ]
太田コロナシネマワールド [ 群馬県太田市 ]
小田原コロナシネマワールド [ 神奈川県小田原市 ]
金沢コロナシネマワールド [ 石川県金沢市 ]
福井コロナシネマワールド [ 福井県福井市 ]
豊川コロナシネマワールド [ 愛知県豊川市 ]
春日井コロナシネマワールド [ 愛知県春日井市 ]
半田コロナシネマワールド [ 愛知県半田市 ]
大垣コロナシネマワールド [ 岐阜県大垣市 ]
福山コロナシネマワールド [ 広島県福山市 ]

宮城、石川、福井、岐阜、広島は初上映となります。これで全国やっと17館。現時点で上映が決まっている大阪、いわき、十勝でなんとか20館までいきます(予想を遥かに越えています)。

「100館上映」なんて夢のまた夢、と思っていたけれど、あと80館なんですね。1館、1館と積み上げていきたいです。

2011年は911から10周年ですから、少しは関心が高まって、他の劇場でも上映してくれるといいなあ〜(あなたの近くの映画館にぜひ、『ZERO』をリクエストしてくださいね)。

ハーモニクスライフギャラリー
『ZERO:9/11の虚構』


2月12日は午後4時からポレポレいわきでトークショーが決定しました。映画終了後、懇親会も予定されているようなので、いわき近辺の方はぜひお運びください。

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2011/01/17

旅の後片付けと我が家のガラクタ/下高井戸でディナーのお誘い(今晩)

昨夜、12日間の旅から家族揃って無事我が家に戻りました。子どもたちは3学期の始まりに1週間遅れて登校です。

スーツケースを片付け、使用した衣類を洗濯しながら思ったこと:「この家は不要なもので溢れている」

私は環境問題の解決を目指しています。それなのに、この家は使わないもの、不要なもの、それほど愛着のないものがたくさんあります(旅に持って行ったものだけで十分暮らせるはず)。ということは、私は資源の無駄遣いをしてきた、ということになります。

私たちがハワイに持っていった荷物は中型スーツケース2個。そのうち一つはまるまる食料品(ワークショップで使う調味料など)だったので、実質的な荷物は家族4人で1つのスーツケースでした。それでも多すぎるぐらいで、12日間で一度も着ない私の服は2着もありました。

私の持ち物でダントツに多いのは、衣類と本と書類です。衣類に関しては、大人になって体のサイズが変わらなくなってもう何十年もたっているので、増えてしまうのは仕方ないのかもしれません。でも・・・それにしても着ない服が多すぎます。

本は仕事で使うので毎週数冊の割合で増え続けています。これもまあ職業柄仕方ないのかもしれませんが、明らかにもう二度と読まないであろう本もたくさんあります。読まない本は、海辺のクリーンアップをしているJEANを支援したいので、イーブックオフを使って整理しようと思っています。

私がこれまで訪ねた友人の家で「素敵だな」と思った家は、どこも共通してモノが少なく、すっきり収納されていて、その人が本当に大好きな飾り物(絵画や置物やタペストリーなど)が数点、センス良く飾られていました。

我が家は、小田まゆみさんの絵数点を含む私の好きな作品も飾ってありますが、モノの中に埋もれています。モノが減ればもっと素敵になるでしょう。

カレン・キングストンさんの「ガラクタの定義」を何度復習しても私がガラクタを手放せないのは、これこそが私にとって最大の弱点なのかもしれない、と旅から戻る度に思います。本当はあのスーツケースに入るものだけで、私は生きていけるのです!

<ガラクタの定義byカレン・キングストン>
1、あなたの使わないもの、好きでないもの
2、整理されていない乱雑なもの
3、狭いスペースに無理に押し込まれたもの
4、未完成のものすべて

ハワイで1週間完全ローをした成果もあって、体は軽くて好調です(ワークショップ終了後、だいぶ羽目を外しましたが・・・)。昨夜は熟睡し、今朝は時差ぼけもなくすきっと6時前に目が覚め、子どもたちも元気に7時前に学校に出かけて行きました。これから小田まゆみさんに習った「太陽の礼拝」のヨガをやってから、片付け開始です。

家が片付いたら、夜7時には下高井戸シネマ近辺で『ZERO』上映前にチームZEROの打ち合わせを兼ねて、ディナーをします。今晩『ZERO』をご覧になる方で私とディナーをご一緒してくださる方は午後7時頃、下高井戸駅(京王線改札外)で待ち合わせましょう(私の携帯をご存知の方は携帯へ。ご存知ない方は、twitterをチェックしてください。お店が決まったらtwitterでつぶやきます)。

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下高井戸は美味しい店がたくさんあるみたいで楽しみ。


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2011/01/16

『ZERO:9/11の虚構』明日から下高井戸シネマで

今しがたハワイから帰国しました。家族全員無事で元気ですが、成田空港周辺は雪が残っていて、我が家の気温は何と2度!とても寒くてパソコンを打つ手がかじかんでいます。

さて、昨年9月11日から東京都写真美術館(恵比寿)、10月2日からシアタ—イメージフォーラム(表参道)で先行上映をした映画『ZERO:9/11の虚構』が東京・世田谷区松原(下高井戸駅2分)の「下高井戸シネマ」で明日から上映されます。

明日初日は午後9時05分から。レイトショーでの上映は22日(土)まで。そして22日からはモーニングショーになります(この日は2回上映です)。

日によって時間が違うので、必ず下高井戸シネマの公式サイトで確認してください。
http://www.shimotakaidocinema.com/schedule/b/index.html
このHPでは上から8番目に『ZERO』が掲載されています。

下高井戸シネマでは私の舞台挨拶はありませんが、初日は様子を観に行こうと思っています。戻ったばかりで時差ぼけがあるかもしれないので、体調次第です。

「911(実は、この番号はアメリカで火事や事故のときにかける緊急番号)から始まった対テロ戦争を、119(1月19日、そして、ご存知の通り「119」は日本で火事や事故のときにかける番号)から終焉させる」という願いを込めて、コロナグループが全国10カ所で2月4日までの17日間も上映してくれます。

詳細はこちら:
http://www.korona.co.jp/Cinema/ComingSoon.asp

1月29日にはついに関西初上陸!テアトル梅田での上映が始まります。

お近くのみなさま、ぜひお運びください。

911から10周年の今年、私たちは全国100館の上映を目指していますが、まだやっと二桁になったばかり。それが可能になるかどうかは観客動員数次第なので、あなたの助けが必要です。HPを貼付けてくださるだけでも本当に助かります。いろいろな方の応援のおかげでここまで来ることができました。どうもありがとうございます。


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2011/01/14

ハワイ島の快適なB&B/ケアラ・チンとの再会(5月にまたフラコンサート、やります!)

今私は、このブログを「ゆきみ荘」で書いています。
http://ameblo.jp/konayukimiso/

ここは小田まゆみさんの弟さん夫妻(まさゆき&きみこ、で「ゆきみ」だそうです)がオープンしたばかりのB&B。初めて中を見せてもらいましたが、天井の高い1940年代の建物をアーティストであるお二人でセンス良く改造して、とてもおしゃれで居心地の良いB&Bになっていました。インターネットは無線LANが無料で使えます。

しかも1泊65ドル(2人目は35ドル)、二人で泊まれば一人50ドルという価格は、このハワイ島では格安です。朝食は希望により日本食にも対応してくださるそうです(もちろん、ハワイアンや洋食も)ので、おすすめ!今なら日本円が強いですから、1泊5千円以下で泊まれちゃいますね。

きみこさんは、クム・ケアラ・チン先生にフラも習い始めましたので、フラを習いたい方にとってもこの宿はいいかもしれません。

昨日はクム・ケアラ・チンと、昨年5月に横浜の近代文学館ホールで行った「フラカヒコ(LAKA)」の公演以来の再会をしました。私も初心者用のレッスンを受けさせていただきました。

レッスン後、まゆみさんの家でオーガニックの夕飯に招き(私のローフードも食べていただきました)、いろいろお話しました。クムは、また今年も5月に来日して、東京と江ノ島でワークショップを行う予定です。そして、東京か横浜でフラコンサートもやることが決まり、そのオーガナイズを私が担当させていただくことになりました。

帰国してすぐホールを当たるので、まだいつになるかわかりませんが、おそらく5月23〜25日の夜のコンサートになる予定です。このブログとケアラ・チンの公式サイトで発表しますので、フラファンの方はどうかチェックしてください。

そして、この1月も、ケアラ・チンによるNWIOのオープンワークショップがあります。
http://ameblo.jp/waikoloaloha/entry-10758546312.html
日本でもフラカヒコファンが増えているので、このワークショップ情報、見逃せませんね。

さて、私たちはいよいよ明日、ここハワイ島を発ち、オアフ島に1泊してから日本に戻ります。やっと時差もとれ、ハワイの気候に慣れたところだったので、寒い日本で私の体がどんな反応をするのか、楽しみ半分・不安半分です。


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2011/01/13

写真でつづるハワイ

7日間のハワイリトリートが無事終わり、参加者のみなさんを空港に見送りました。残りの自由時間はハワイ島を一周巡りをしたり、ホノルルで観光したりと自由時間を楽しんでいる人もいれば、仕事のためにすぐに帰国した方もいます。

写真はあとでアップします

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ハワイ島のコナ国際空港にある彫刻

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到着してすぐに、マーケットでオーガニックのフルーツを買い、近くのビーチでピクニックを楽しみました。 

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小田まゆみさんのジンジャーヒルの日の出。毎朝のヨガと瞑想は日の出の前の真っ暗な時からです。

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元気に今日も畑へ収穫に行くまゆみさん 。

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愛犬たちはいつもまゆみさんの後について行きます。

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収穫を教えてもらいます。今、収穫しているのはロケット。サラダに入ります。

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バナナはまだ熟れていません。あと2週間ぐらいかな?

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夜はキッチンの中にあるテーブルで(最初の頃は、結構寒かったのです)。
毎日、ローのコース(フルーツ、スープ、前菜、主菜、ときにデザート)

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ある日のディナー。またさんの誕生日でしたので、フルコースをしました。 

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アボカドを使って、ローチョコレートタルトをつくりました。
クラスとはレーズンとアーモンド(デーツが手に入らなかったため)ですが、おいしかったです。 ブルーベリーを飾りました。

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コールスローは美味しいので2回作りました。一度目はアーモンドマヨネーズ、二度目はカシューマヨネーズで和えました

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授業の一コマ。

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酵素が多いスプラウトもたくさん使いました。

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ヨガと瞑想の後は、みんなでお掃除。禅寺のような規律ある暮らしです。

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まゆみさんに唱和して「食事の偈」を読みます(食卓のいのちとそれを作ってくれた方への感謝を込めて)。

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ジンジャーヒルの緑の楽園とそこからみえる美しい海。 

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講義をする玄さん。朝から晩まで授業と実習。情報量が多くて、参加者は大変だったろうな、と思います。 

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ゆみさんのターメリック(うこん)を使ったカレースープは絶品でした。

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ジミーさんの家で海を見ながら仕事をする玄さん。 

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毎日違う夕焼けで、毎日が素晴らしいのです。

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ローのり巻きの具は、アボカドと人参、ブロッコリスプラウト、シードチーズです。

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ズッキーニのニラソースは絶品でした。

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光に包まれて・・・ 

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ハワイの伝統文化を実践し伝承しているジミーさんを囲んで(後ろの黒いラニングシャツの人) 

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ブラックサンドビーチがある公園の中でピクニックをしてから、ボルケーノ国立公園へ向かいました。2晩かけてつくったオニオンクラッカーがとてもおいしかったです。

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ブラックサンドビーチでお清めをしたとき、地元の子どもたちがフィッシュポンドを作っていました。

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ペレの女神が住むハワイで、ボルケーノにそれぞれの祈りを捧げ、ビジョンを受け取りました。

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最後の晩餐(ランチ)はフルコースでチーズケーキをつくりました。
クラストは、デーツとアーモンドとココナッツ、クリームはカシューナッツとレモン。

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ジンジャーヒルの前で。旅立ちの記念写真

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またハワイにきます。太陽さん、毎日毎日ありがとう。


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