可能なら、小さい子どもたちは放射線量の低いところに避難してほしいですが・・・。
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この世に大事なことって、たくさんありますが、あなたにとって大切なことはなんですか?
私の場合は、ダントツにいのちが大事。自分のいのち、子どものいのち、家族のいのち、友人のいのち、地球の子どもたちのいのち、生きとし生けるもののいのち。いのちさえあれば、健康ならば、なんとかなる、って思います。
今日、息子が「もう死にたい」なんて言っていました。こっちに来てから、よくそう言います。「生きたい」ことの裏返しだと私は思っています。今、放射能に子どもたちが殺されようとしているから。(原発のこと、私たちから聞きすぎているのかもしれません)
「そうなんだ、死にたいんだ。でも大丈夫、自分から死ななくても必ず死ねるから。人間、致死率100%だからね。」と言いました。
鬼母です、私。
私は自分の子どもにあまり優しくないかもしれないです。私の教育方針は「なるべく早く私なしでも生きられるようにする」なので、普通の親ならやってあげるであろういろいろなことを、可能な限り、やってあげません。今は二人とも英語がぜんぜんできないので、宿題をみてあげていますが、これまでの小学校生活では、勉強を見てあげたことは一度もありません。
自分自身が親から見てもらったことはないし、必要なら自分から勉強したからです。人から言われてやってもダメ。自主性がなければダメなのです(あらゆることにおいて)。自分から動かない人間になります(指示されないと動けない、多くの日本人)。
私たちがハワイ島に来たことについて、人からいろいろ言われます。「うらやましい」とか「海外に行ける人はいいよね」とか「行きたくても行けない」とか。
私たちはここに来ることを選ぶために、たくさんのことを捨ててきました。優先順位が他の人たちとは違うので、ここにいるのです。
人生とは選択のこと。一瞬一瞬が選択の連続です。何かを選び、何かを選ばないことで人生が進んで行きます。
私たち夫婦は、春休みにハワイ島に遊びにきたとき(結婚10周年記念で春休みにハワイ島へくることになっていた)、子どもたちを日本に帰さないことを選びました。子どもたちの帰りの航空券は捨てました。子どもたちは信頼できる友人に一人ずつ預けました。本当は二人一緒が良かったけれど、二人も一緒に見てくれるところは、見つけられませんでしたのでね。
私と夫は日本に戻り、日本で必要なことをやり、その後、夫はすぐハワイ島に戻り、子どもたちに合流し、私は日本とハワイを行ったり来たりの生活をしていますが、子どもをハワイに置いて日本へ発つときは勇気がいりました。これが最後の別れになる可能性もあるわけですからね。
何が優先順位が高いかで全てが決まります。
鴨川の田畑と家は12年以上に渡る私たちの労働の賜物で、12年前よりずっと素晴らしい家と田畑になっています。立派な人参が育つほど土が良くなってきたのに、あの場所を離れることは簡単ではありません。地元には同じような自給ライフを目指す素敵な仲間たち(主にアーティスト)がたくさんいますし、鴨川の暮らしは実に楽しいものでした。
それでも私たちはハワイ島を選択しました。子どもたちに英語を話せるようになってほしい、という希望もあります(これは、本人たちがいやがっているので、実現しないかも)。
ただ私たちの住むハワイ島のコナは、実は放射線量は高いです。福島から海に流れた海流がまっすぐハワイに来るからです。でも原発はありません。活火山があり爆発の可能性はあります。米軍の実弾演習場があり、劣化ウラン弾が使われています。この影響で線量が高い可能性もあります。全米はどこにでも核関連施設があります。それでガンが多いのかもしれない、と疑います。
この地球のどこに住むことにしても、何らかのリスクはあります。なので、311を経験してしまった今となっては、残された人生をどこで誰と何をして生きて行きたいか、優先順位は何なのか、ということを一人一人心に聞いて、それを実践するに尽きると思います。
私はこのアメリカの地で、小さな土地で自給自足ができることを実証してみたいのです。それができる土地がハワイ島です。そして、小さな土地で自給できることを身近な人たちからコミュニティーへと広げていきたいという夢があります。もしアメリカ人にもそんな暮らしができるようになれば、アメリカは戦争や原発から卒業できるのです。
それにしても、地震国の原発は一刻も早く止めなくてはいけません。毎日放射性物質(死の灰)がたまって行くし、次の大きい地震がいつまた原発を襲うかわかりません。また20年以上稼働している原発も、老朽化で事故を起こしやすいです。古い原発から順に止めたほうがいいです。世界に441基もあるんです。多すぎます!4基同時破壊の福島原発の大事故を経験しても、原発をまだ増やそうっていうのは、どういう神経なのでしょう。
繰り返し書きますが、地震が頻発する日本で原発を動かし続けるのは、日本が滅びるのを座して待つようなものです。
外国にいると、日本の良さがよくわかります。四季折々の自然は美しく、食べ物はダントツに日本が美味しい。日本製品はきめ細かい対応が隅々まで行き届いていて、素晴らしい。日本人の精神性は本来、自然とともに生きるところから培われていますので、これからの人類にとって大切なのがかつての日本人です。
何としても311の体験を生かして、世界でいち早く脱原発を達成し、持続可能な豊かな社会へと脱皮するさきがけとなってほしい。
「〜ほしい」を実現するために、当面私は日本とハワイを行き来します。次回は1月10日ぐらいから2週間ぐらい帰国しますが、その間、あちこちで活動しています。予定が決まり次第、またブログにアップしますので、どこかでお目にかかりましょう!
どこにいても、地球の上。
だから大丈夫。
元気でね。
p.s.
来月は、APECがハワイ島で行われるのに日本からもたくさんいらっしゃるようですね。私はAPECの対抗会議に参加していますので、そこでもお会いできるのを楽しみにしています。
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