2011/10/28

NVC LP(リーダーシップ・プログラム)リトリート6日目:責任

原発いらない福島の女たちのサイトです。毎日アップデートされているので、注目してください。
http://onna100nin.seesaa.net/
初日はなんと702名が集まったようです。女たちの連帯は続きます。

私もここベンロモンド(カリフォルニア)のクエイカーセンターで、福島の女たちに連帯するサークルを持ちました。原発が止まり、日本の子どもたちの健康が守られるように、LPに参加してくれているみんながエネルギーを送ってくれました。

さて、今日のテーマは責任。何の責任かというと、自分にわき起こる感情は自分のものであり、自分の信じている物語によって起きている、感情の持ち主は自分自身であって、誰か他の人のせいにはできない、ということを学びました。

例をあげます。息子が1日1時間しかコンピュータゲームをしないという約束を守らないとき、何回もやめるように注意(リクエストではないですね!)します。やがて私は頭にきて、「コンピュータを取り上げる」と脅します。過去にこれは何度か繰り返したシナリオです。でも、この手段(罰を与える)ではうまくいきません。しばらくは約束を守ってくれますがすぐにまた、破られます。

同じことが起こる度に私は怒っていますが、息子は平気です。隠れてまたゲームをします。この繰り返し。

私の怒りは何のニーズからくるのでしょうか?

この質問を自分にするかしないかが、暴力に発展するかしないか(その暴力が自分に向かう時と相手に向かう時があります)の分かれ目です。

私のニーズは、協力、約束を守ること(誠実さ)、そして休息や健やかさなどです。自分が何を大事にしているかが、わかります。

では息子のニーズは何でしょう?もちろん、遊び、楽しみ、もしかしたら、仲間に入りたい、帰属意識(友達と話を合わせる)などもあるかもしれません。

自分と相手のニーズに気づいたら、そこから相手にリクエストをします。

たとえば、真夜中過ぎに、布団の中に隠れてゲームをやっていたのを見つけたとしましょう。どんな風に声をかけますか?NVCの基本にそってやってみます。観察、気持ち、ニーズ、リクエスト、です。

「あれ、まだゲームやってるの?もう約束の時間は過ぎているよ。」→観察(良い悪いの判断を入れないこと)
「こんなに遅くまで起きていると心配だし、約束が守られないと悲しいよ」→気持ち
「マナブは遊びたいし、ゲームを途中でやめたくないんだね。ママは約束を守ってほしいし、ちゃんと寝て元気に朝起きてほしいよ。」→ニーズ
「もしこの約束ではうまくいかないなら、守れる約束を一緒に考えようか」→リクエスト

NVCは自分の大切なことをがまんして、相手に合わせるのではありません。あくまでも自分のニーズと相手のニーズを明らかにして、どちらのニーズも満たせるような手段が見つかるまで、なんどでも話し合いを続けるのです。

時間はかかりますが、相手とのつながりは深くなります。そして、つながりが深くなればなるほど、人生は豊かになります。今度、息子が同じことをしたときに、ここに書いたときのような静かな気持ちでコミュニケーションができるでしょうか?


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