2011/10/30

NVC LP(リーダーシップ・プログラム)リトリート8日目(最終日)

リーダーシッププログラムが終わりました。参加者はそれぞれの学びと成長と経験を得て、それぞれの所属するコミュニティに戻って行きます。最後のお別れのときに、参加者の声を少しだけ拾うことができたので、興味のある方はご覧下さい。

ここのリトリートに参加しているメンバーの中では、共感を与え合うこと(つまり、自分や相手の気持ちやその奥にあるニーズにつながること)は当たり前ですが、一歩外に出たら、そうはいきません。

普通の世界は、正しい/間違っているという判断によって運営されています。

誰が正しくても、誰が間違っていても、それをいくら指摘し合っても平和は作れません。正しい/間違っているという価値判断から自由になって、その奥に隠れているニーズにたどり着くと、まったく違う場所にたどり着きます。

間違いに対して罰則を与える、良いことをしたらご褒美や報賞を与えるという、普通の世界では当たり前の行為も、平和を作れません。人は本当の自分のニーズをつながったときに、人から認められたいためとか、人から嫌われないための行動から自由になれます。

NVCはまったく違う方法でまず自分自身の本当のニーズに気づき、自分の行動を変え、一人一人の人間関係を深めることで、世界を少しずつ平和にしようとしているように思えます。

何度も繰り返します。
NVCでは「あらゆる人間の行為は、ニーズを満たすために行われている」と考えます。
そのことに気づくと、相手を評価したり判断するのではなくて、ニーズを満たそうとしている人間として、好奇心を持ったり、共感を寄せることが可能になります。

正しいことをしたときも、間違ったことをしたときも、私たちはニーズを満たそうとしています。ニーズは奥に隠れているので、なかなか見つけにくいのですが、見つけることができると、自分、あるいは相手との新しいつながりを発見します。そのとき、体が緩む(あるいは意識が広がる)感じがします。

リトリート中も、自分の意識がどんどん広がるのを感じました。この心が開き、意識が広がった感覚を、日常の世界でどれだけ保つことができるでしょうか。約束の時間を超えてもコンピュータゲームをやめない子どもたちを前にして、その意識を保ち続けることは可能でしょうか。放射能が漏れ続けているのに、まだ原発を推進しようとする人に共感を寄せることができるでしょうか(これまでは、ことごとく失敗しています)?

いよいよ明日は帰路につきます。フライトが早い(そして、今はもう真夜中を過ぎている)のでおやすみなさい。


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1 件のコメント:

フクヤン さんのコメント...

ゆみさんへ

 おめでとうございます。
 素晴らしい体験をされましたね。
 私も今『「なんでわかってくれないの!」と思ったときに読む本』を読み始めています。
 早く善悪の価値判断から自由になりたいです。
 玄さんにもよろしくお伝えください。

  フクヤン