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さて、今日の本題は学生映画の『911の子どもたちへ』。
先日の911映画祭(9/9@オリンピックセンター小ホール)で日米の若者が911事件をどう描いたか、を比較上映しました。そのとき米国の若者を代表して『911の嘘をくずせ』と日本の若者を代表して『911の子どもたちへ』の2本が上映されました。
『911の子どもたちへ』は日本の30以上のいろいろな大学から学生たちが集まり、制作されたのですが、これが今、高校や大学の文化祭などで上映され、好評を博しています。
あの事件から9年目の9月11日、私が東京都写真美術館で『ZERO』の初日を迎えたとき、彼らは金沢、京都、大阪、神奈川と同時に4か所で上映会を開催していました。
http://ameblo.jp/911children
そして、大学生を対象に制作された映画が、高校の文化祭でも初上映され、中高生に鑑賞されたのです。
http://www.koryo-h.pen-kanagawa.ed.jp/oshirase/koryosai10.html#tosho
特筆すべきは、その上映会は基本的にすべて高校生が企画・運営したことです。大学生スタッフはあくまでサポートで、上映会を準備している7名の高校生たちは、どうすれば人が来てくれるかを一生懸命考えて、実行したそうです。
その結果はお見事。文化祭の2日間でなんと5回上映を行い、キャパ40人の部屋に170人の集客。そして、そのアンケートが驚くべき内容なので、少し紹介させていただきます。
あの映画は、中高生には少し難しいテーマかと思いきや・・・・大人よりしっかりしているかも!
アンケートの質問は、「映画の内容をふまえて、日本は平和だと思いますか?また、戦争がなくなったら何が起きると思いますか?」
それに対する回答(原文ママ):
・世界的に見ると平和な方だと思います。ただしすごくあやうくて、危険な状態にあると思います。差別などがなくならない限り、戦争はなくならず、人類はひとつになるようなことがない限り、それをすてられないと思います。
・日本は平和だとは思うけど、世界の中で苦しんでいる日本の人と同じ人間がいるということは、やはり、本当の平和とはいえないのではないかなと思います。戦争がなくなったら、戦争でさかえてきた国もあるといっていて、本当に平和になったといえるのかと言っていたけど、自分は、苦しんでいる人がいるかぎり、それでどんなに他の人が幸せであっても平和ではないと思います。
・平和だと思います。戦争で食べていた人の仕事がなくなると思います。けれども、その人たちよりも多くの不幸な人たちが幸せになれるとも思います。
・日本は平和だと思う。発展途上国では学校に行けない子もいるけれど、日本は義務教育があるから。みんなが幸せに暮らせると思う。
いまどきの中学生、高校生、すばらしすぎ。日本の未来は明るいかも!
そして、何より、この映画を大学生の力を結集してつくりあげたことが嬉しい。これは、日本人がつくった唯一の911映画。もっともっとあちこちの学園祭で上映されるといいな。
(名古屋の南山大学でも10月に上映が決まっているそう。これを読んでいる学生さん、あなたの大学、高校でも上映してみない?)
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2 件のコメント:
「ZERO]上映の大成功、心よりお喜び申し上げます。
全国での上映が実現しますよう祈っております。
そして、その実現は叶うものと確信しております。
広島市の住人
ありがとうございます!広島でもやってくれそうな劇場がありましたら、教えてください。どうもありがとう。今は劇場中心ですが、自主上映の企画も来年始めぐらいから募集します。
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