『テロ＆戦争詐欺師たちのマッチポンプ』で一番伝えたいこと：戦争は嘘から始まる

「戦争の最初の犠牲者は真実」という名言があります。まったくその通りであると思います。今日のブログのタイトル、「戦争は嘘から始まる」は、同じことを別の表現で伝えています。

私たちは今、「マッチポンプ」の大嘘の中を生きています。

「マッチポンプ」の意味は、このブログにも既に書きましたが、自分でマッチで火をつけておいて、それを自分でポンプを使って消すことのように、自分で騒動を起こしておいて、それを自分で解決することで手柄や利益や名声を得ようとすることを指しています。この本では、テロを自分たちで起こしておいて、それを「対テロ戦争」で解決しようと同盟国を巻き込んで大儲けをしているアメリカの支配者の行為を指しています。

ブッシュ親子、チェイニー、ラムズフェルドという表にでてくる著名人だけでなく、もっと賢く儲けている人たちがいます。

でも、何も権力や特権のない個人が嘘を嘘と認識できるようになるには、現代という時代——インターネットを通じて個々人が自由に情報を発信したり入手したり、国境を越えてつながれる時代——を待たなくてはなりませんでした。

９月に徳間書店から出版される童子丸開さんとの共著『テロ＆戦争詐欺師たちのマッチポンプ』の「はじめに」に私はこう書きました。
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　戦争は嘘から始まります。（中略）大嘘を早く見抜かないと、また私たちは殺し殺される戦争に巻き込まれていってしまいます。（中略）いまだにビンラディンが９・１１事件の首謀者だったという確固たる証拠はないし、イラクに大量破壊兵器はありませんでした。
　戦争は始めることさえできれば、あとは理由など何でもいいのです。

　　　　『テロ＆戦争詐欺師たちのマッチポンプ』「はじめに」より
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　ハワイ島という限りなく楽園に近い島で、大地からの贈り物の果物と野菜と海からの贈り物の魚をいただく暮らしを３週間体験した後、帰国する機上でこのブログを書いています。最後のオアフ島で見た広大な軍事基地（空港からも見えます）とそこにある軍人用高級住宅、何億円もする世界の大富豪の別荘群と、ハワイ先住民の慎ましい暮らしぶりとのギャップに、この世界の矛盾が凝縮されているのを感じました。

なぜ、ハワイがアメリカの一部なのでしょうね？

アメリカがハワイを占領してわずか１００年。ハワイ先住民の暮らしはすっかり破壊され、元々タロイモと海藻と魚が主食だったハワイ人たちは、肉食とジャンクフードと砂糖漬けであっという間に健康を損なってしまいました。彼らは元々太っていたわけではありません。かつてのハワイ先住民は（古い絵にも描かれていますが）、筋肉質で引き締まった体型でした。

沖縄も良く似た歴史があります。どのように沖縄は日本の一部になり、なぜ日本の米軍基地の７５％が今も小さな沖縄に集中しているのでしょうね？

表向きの理由は、「ハワイも沖縄も軍事戦略拠点として好都合だから」ということなのでしょうが、隠された（そしてより重要な）理由は、両島がスピリチュアルパワーが強い場所なので、それを押さえ込むために米軍基地を置いたのではないかしら。物事には表と裏、目に見えるものと目に見えないものの両面があります。

海兵隊基地で若い米兵たちを沢山見ました。若い奥さん、かわいい子どもたちを連れた軍服に身を包んだ兵士たち。彼らの多くはまもなく「対テロ戦争」の戦場であるアフガニスタンやイラクに送られます。基地内のショッピングモールの光景は、なんら一般のそれと変わらず、唯一の違いは軍服に身を包んだ人が多いことぐらいでした。

この「対テロ戦争」を止めない限り、私たちが殺し殺され、私たちの生活と環境を破壊し、私たちの資源を無駄にし、私たちの財産を奪う行為は続きます。「９１１事件の事実」が、あたりまえの事実として広く認識されれば、「対テロ戦争」を続ける理由がなくなります。

そのために『テロ＆戦争詐欺師たちのマッチポンプ』を世に送ります。
せっかく生まれたいのちを、損ない奪い合うことより、生かし合うことを私たちが選べるように。

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