2010/02/24

雨のレッドウッドのハイキング

今日は一日雨。非暴力コミュニケーションを学んでいる仲間の中で若手の1人、ジョニーに誘われて、深いレッドウッドの森の道なき道を歩きました。歩きながら、いろいろな話をしました。

ジョニーが子どものとき、親に連れ回されて旅行に行くのが大嫌いだったこと、でも大人になって振り返ると、そのとき学んだことが彼の人格を形作っているので、今はそれをものすごく感謝していることを話してくれました。彼の話は、これまで子どもたちをあちこち連れ回してきたけれど、最近はぜんぜん一緒に来たがらないことに一抹の寂しさを感じていた私にとって、新しい見方を授けてくれました。

また、債券ディーラーだった私が環境活動に入ったきっかけが熱帯林を守るためだったという話から、なぜ今日こうしてNVCを学ぶことになったのかまでのライフストーリーは、彼の興味を誘っただけでなく、多いに勇気づけたようでした。

モンキー塀自然保護区に全力投球していた20年前も今も、森は相変わらず猛スピードで消えています。この森が私たちのいのちの根源なのに。森がなければ呼吸もできないのに、いつになったらやめるのでしょうね。

私たちの生産と消費と廃棄は留まるところを知りません。この地球上から猛スピードで消えているのは、原生林や森だけではなく、あらゆる資源や生き物たちもです。同時に廃棄物が山や川や海を汚し、人間を病気にしています。そして、こんなにモノがあふれ、一部では一見豊かになっていても、世界の貧困は拡大し、戦争はなくなりません。

なぜでしょう?

この現実をコミカルに端的に描いたSTUFFというミニドキュメンタリーが今、アメリカで流行っています(メールでもよく回ってきます)。今回のリトリートに参加したメンバーの1人が、この映像を作った人の友人だというので、びっくり。何事も偶然はないんだなあ、とまた改めて思いました。出会いにはすべて、意味があるんですね。

日本語字幕をつけて下さった方に心から感謝します。転送歓迎!

“The Story of Stuff”
http://indiesatellite.jp/?p=46

NVCは私にとってはまだまだ難しいですが(今回の生徒の中で一番の落ちこぼれである自信があります)、ここで得た仲間たちは一生の宝になりそうです。

で、私が今NVCを学んでいるトレーナーは日本にでもおなじみのミキ・カシュタンさんです。彼女が今日からブログを始めたので、ここにご紹介しておきます。英語ですが、興味のある方はぜひ。
http://baynvc.blogspot.com

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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

レッドウッドの近くの サラトガの住んでいる 長谷川です。
今回は きくちさんの講演会または囲む会はないのでしょうか?
e-mail:yuko_usa@msn.com