シンクロなのか、4月には京都大学でも911の講義をすることになりました。その前日の4月18日には私の講演会と『911の子どもたちへ』の上映会がやはり京都大学で行われ、そのための実行委員会が結成されています。詳細は大阪の小林由美さんに聞いてください。
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ゆみさん お元気ですか?
私は"Snowmaggedon"のワシントンDCでPeace Actionのオーガナイザー会議に出席してきました。なんと111年ぶりの(すごいぞろ目。偶然とは思えない)大雪だそうです。連邦政府はすべて閉鎖していましたが、雪でも平和活動家を止めることは出来ません。
さて、早稲田大学のスティーブ・クリスティーからこのようなメールが届きました。
The Waseda students seemed to really like the 911 lesson, many saying in the final survey it was one of their favorite lessons. Some of the students did their final projects on that issue. Thank you for coming out to campus that day!
生徒たちが一番良かったと思う授業だったそうです。
さて、私はこちらで5月に国連で開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議の為の準備に追われています。日本からだけでも2000人がこのためにNYに来るそうです。アメリカの草の根団体の意見も、「今年の再検討会議で核兵器削減の道を付けられなければ、グローバルな拡散となるだろう。」と、今年はある意味人類の運命の分かれ道、と考えています。
そこで、アメリカの草の根団体が結集し、市民のパワーを取り戻すためにPeace and Justice Now!という連合を立ち上げました。
http://peaceandjusticenow.org/wordpress/
4月30日-5月1日にNYリバーサイドチャーチにて、草の根国際会議、そして2日にデモ、集会、フェスティバルを予定しています。私はデモ、集会、フェスティバルの準備委員会です。
そして、その他にヒバクシャの方にNYの高校生の前で証言をしてもらうプロジェクト、ヒバクシャストーリーにも通訳、企画をさせていただいてます。
ヒバクシャストーリーとのご縁は昨年の5月のNPTの準備会議で、たまたま知り合ったヒバクシャの方の通訳をさせていただいたのがきっかけで、それからピカドンプロジェクト、Yes!キャンペーンとどんどんご縁が広がっています。
このヒバクシャストーリーでご縁を頂いたのが、NY在住の若い女性、タナカ有美さんです。有美さんはNYで2006年から平和映画祭を企画,実行しています。平和映画祭と聞いて、「わたしの友達のきくちゆみさんが東京で平和映画祭を主催しているんですよ。」と言ったら、「きくちゆみさんのマネをしてNYで始めたんです。わたし、ゆみさんのブログを読んでいます。」と言うことだったんです!
まあ、NYできくちゆみさんのご縁が出来るなんて!と思っていたら、ご縁はこれのみでなく、有美さんと会った翌日、広島の安彦さんからメールが入り、NPTに参加する2000人のヒバクシャ及び平和活動家とアメリカのNGOとの間をコーディネートしたり、インフォメーションセンターを作るアレンジをNYでする担当として、私に有美さんを紹介されたのです。
もう、シンクロニシティもここまでくると、必然としか思えない出合いです。お互いそれを確認し、明日は作戦会議をします。
さて、話は変わりまして、NPTについてですが、ワシントン筋によると、オバマの核なき世界演説とは裏腹にNPTでの核兵器削減への合意はかなり厳しいようです。とくに、アメリカ議会は2010年の予算で核兵器関連予算を前年より10%の増加しています。その中でも、ロスアラモス研究所などの核兵器研究施設へ70億ドルの予算が組まれています。
ロスアラモスは原爆を生み出したばかりか、劣化ウラン弾も開発し、今でも周辺の先住民の土壌、水、空気を放射能で汚染しています。
私は、本気で、これが人類の分かれ道だと思っています。市民が手をつなぎ、新しい道へと行動を起こすか、それとも破滅の道を辿るか。
ギリシア神話に出てくるパンドラの箱の逸話を思い出します。
パンドラが箱を開けると、ありとあらゆるこの世の不幸が世に出た。そして、最後に箱に残ったのがhopeであったと。。。
追いつめられても、私たちには希望が残っている。かすかな希望の灯火を見つめて、精一杯出来る限りを尽くします。
そこで、今日はお願いなのですが、先日も添付ファイルで送らせていただきましたが、Yes!キャンペーンについて、ゆみさん
のブログでお知らせいただきたいのです。
以下、お知らせ文を貼付けさせていただきます。私はこの文章をmixiにも載せたし、自分の大学のゼミ友達の朝日、共同、読売の記者にも送りました。
Be the Change, Be the Media, Be Peace---
ゆみさんから学んだことです。そして、『あきらめない。とりあえず、やってみる』もゆみさんから学びました。
本当にありがとうございます。
テムラク歩美
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「私は武器を取れとの呼びかけが武器を置けとの呼びかけよりも人々の魂を揺さぶるものであることを知っている。だからこそ平和と進歩を求める声がともに起こらねばならない。」 オバマの核兵器に関するプラハ演説 2009年4月5日
オバマ大統領の「核の無い世界」演説後、初めての国連核不拡散条約(NPT)再検討会議が今年5月にNYで開かれます。
NPTは核保有国以外が核兵器を持つことを防止するための条約でした。しかし、「核兵器の使用と威嚇の違法性」を示した1996年の国際司法裁判所の勧告に基づき、核の無い世界を2020年までに実現するためにNPTを補完する「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を今年の再検討会議に提出しようと平和市長会議は世界中で取り組んでいます。
しかしながら日本国内でも「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に賛同する市町村は2009年5月の時点で1772市町村のうち300に達していませんでした。
この現状に対し、2008年にピースボートの「ヒバクシャ地球一周証言の航海に参加し、そして2009年のNPT準備会議のおり、NYで被曝体験を証言したヒバクシャの方々が立ち上がり、Yes!キャンペーンキャラバン隊として、平和市長会議と協力し、日本全国の市町村首長のもとを直接訪れ「ヒロシマ・ナガサキ議定書」への賛同を求める活動をしています。
http://yes.hiroshima-nagasaki.net/
NYでの被曝体験を聞いた高校生の反応は感動的なものでした。ある女子学生は「私は今までアメリカを自由の国として誇りに思ってきました。しかし、この話を聞いてから私はもうアメリカを誇りに思えません。」と泣きじゃくりました。彼女に対し、先生は「あなたのような生徒がいるから私はアメリカを誇りに思う。」と言い、クラス中が彼女に拍手をしたのです。
Yes!キャンペーンのヒバクシャたちはそこに希望と光を見たのです:
「私たちは世界を変えられる」―――Yes, we can!
キャラバン開始以降、2010年2月11日現在、賛同自治体は739になりました。Yes!キャンペーンでは5月の再検討会議までに賛同自治体を1000まで伸ばすことを目標としています。
(キャラバン隊スケジュール)
キャラバン隊はヒロシマ・ナガサキ議定書を読む絵本の売り上げで支えられています。もし「本を購入します。」「私の自治体に来られたときは、車を出せます。」「ドライバーが出来ます。」などの協力をしていただける方がいらっしゃりましたら、 Yes!キャンペーン実行委員会事務局 広島市中区宝町広島クリニック5F TEL(082)247-6727 yes@hiroshima-nagasaki.net (安彦さん) まで連絡をお願いいたします。
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2 件のコメント:
本日、鳩みみ.comホームページより平和省の創設を依頼しました。
実現しますように♪
ありがとうございます。平和省ができたらいいですよね。「国防」「防衛」といっても今は軍事的なものばかり。武力に頼らない安全保障もあります。まずは食料や水、エネルギーの自給も安全保障につながりますね。私も平和省創設に賛成で、武力に頼らない紛争解決に賛成です。そんな日本、そんな地球になるといいですね。
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